今日の株式見通し=堅調か 強い米雇用統計を受けて円安が進行

 東京市場は堅調か。先週末の米国株は下落。ダウ平均は127ドル安の33926ドルで取引を終えた。1月雇用統計で非農業部門雇用者数が51.7万人増と非常に強い結果となり、失業率も低下したことから、長期金利が急上昇。決算を発表したアマゾン・ドット・コムやアルファベットの下落も嫌気されて、全般売りが優勢となった。ただ、場中にはプラス圏に浮上する場面もあった。為替市場ではドル高・円安が進行し、ドル円は足元131円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて130円高の27620円、ドル建てが155円高の27645円で取引を終えた。

 米国株は下落したが、日本株は3日の時点でアップル、アルファベット、アマゾン・ドットコムの時間外の下落を先んじて消化している。アップルに関しては2%を超える上昇で終えており、ダウ平均も常識的な下げにとどまったことから、日本株は円安進行を好感した買いが入ると予想する。日銀の次期総裁に関して、政府が雨宮正佳副総裁に就任を打診したとメディアが報じている。日銀人事は今週のマーケットをかく乱する可能性のある要素の一つ。あくまで報道ベースであるが、雨宮氏であればサプライズは少なく妥当な人事と言える。後任人事関連のニュースでは、雨宮氏であれば円安がサポートされるのではとの見方もあった。国内の不透明要因が後退しそうな点も、きょうの日本株にはポジティブに作用するだろう。日経平均の予想レンジは27400円-27750円
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