今日の株式見通し=堅調か 米国株はパウエル議長講演を消化して上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は265ドル高の34156ドルで取引を終えた。パウエルFRB議長の講演を受けてプラス圏とマイナス圏を行き来する荒い値動きとなったが、終盤にかけてまとまった買いが入った。議長は講演で、1月の雇用統計の強さに触れて金融引き締めを継続する見方を示した。一方で、今年はインフレが大幅に鈍化する年になるとの発言もあったことから、全体としては警戒していたほどタカ派的ではなかったと受け止められた。ドル円はやや円高に振れており、足元131円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円高の27660円、ドル建てが85円高の27685円で取引を終えた。

 米国株は上昇したが、CME225先物は横ばい圏からのスタートを示唆している。為替が円高に振れていることや、きのう引け後に決算を発表したソフトバンクG<9984.T>がADRで大きく下落していることなどが、上値を抑えている要因と推測される。ただ、パウエル議長の講演が米国株の買い材料となったことから、売り急ぎは抑制される可能性が高い。マイナス圏で推移する場面があったとしても指数構成銘柄の影響と受け止められ、値上がり銘柄は多くなるだろう。前日終値近辺で始まり下値の堅さを確認した後、次第にプラス圏が定着する展開を予想する。日経平均の予想レンジは27600円-27850円
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