NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は金融当局者からタカ派的発言が相次いだことで早期利上げ停止期待が後退したことや、検索分野での競争激化が嫌気されたアルファベットが7%超下落したことなどで主要3指数がそろって反落。ハイテク株主体のナスダック総合は1.68%安と大幅反落し、前日の上昇幅のほとんどを失った。週初来ではダウ平均が23.00ドル高(+0.07%)とわずかにプラス圏を維持したものの、S&P500が0.45%安、ナスダック総合が0.80%安となりともに先週末水準を割り込んだ。引け後の動きでは、予想を上回る決算やリストラ策が好感されたウォルト・ディズニーが時間外で5%超上昇し、MGMリゾーツも4%超上昇した一方、決算が嫌気されたアファーム・ホールディングスが19%超下落し、マテルも10%近く下落した。今晩の取引では前日の下落からの反発が期待されるほか、ウォルト・ディズニーの上昇も見込まれ底堅い展開か。昨日の下落の一因となった金融当局者の発言は予定されていないが、寄り前に発表される新規失業保険申請件数などの経済指標やペプシコなどの決算発表が注目される。

 今晩の経済指標は新規失業保険申請件数、継続失業保険受給総数など。企業決算は寄り前にタペストリー、ラルフ・ローレン、ペプシコ、ヒルトン、フィリップモリス、引け後にエクスペディアなどが発表予定。(執筆:2月9日、14:00)
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