欧州マーケットダイジェスト・20日 株・為替、もみ合い

(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.23円(20日15時時点比△0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.44円(△0.09円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0685ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8014.31(前営業日比△9.95)
ドイツ株式指数(DAX):15477.55(▲4.45)
10年物英国債利回り:3.471%(▲0.044%)
10年物独国債利回り:2.464%(△0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月ユーロ圏建設支出
前月比                ▲2.5%    ▲0.1%・改
2月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲19.0     ▲20.7・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は134.00円を挟んだ狭いレンジでのもみ合いに終始した。欧州勢参入後は買い戻しが先行し一時134.37円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値134.54円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。一段の買い戻しを誘う材料を欠いたこともあり、NYの取引時間帯に入っても弱含み、前週末の安値133.94円を下抜けて一時133.93円と日通し安値を更新した。
 ただ、NY市場が休場となる中、一本調子で下落する展開にはならなかった。

・ユーロドルは方向感に乏しい展開だった。欧州勢参入後に一時1.0705ドルと日通し高値を付けたものの、一目均衡表転換線が位置する1.0708ドルがレジスタンスとして意識されると失速。22時過ぎには一時1.0670ドルと本日安値を付けた。ただ、売りが一巡するとじりじりと下値を切り上げた。
 米国がプレジデンツデーの祝日で休場だったことから、市場参加者が少なく大きな方向感は出なかった。
 なお、独連銀はこの日公表した月報で、「景気見通しは改善している」「物価上昇の下振れには時間がかかるが総合インフレ率はピークを越えた」との見解を示した。

・ユーロ円は一進一退。17時30分過ぎに一時143.62円と本日高値を付けたものの、22時過ぎには143.03円と本日安値を付けた。ドル円とユーロドルがいずれも方向感に乏しい展開だったことから、ユーロ円ももみ合いとなった。

・ロンドン株式相場は小反発し、史上最高値を更新した。本日のアジア株が上昇した流れを引き継いで買いが先行し、小幅ながら史上最高値を更新した。ただ、本日は米国市場が休場とあって持ち高整理の売りも出やすく、上値は限られた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が上昇した一方、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。20日のアジア株の上昇を引き継いで買いが先行したものの、上値は重かった。米市場がプレジデンツデーの祝日で休場だったこともあり、様子見ムードも強かった。個別ではエアバス(2.24%安)やドイツ銀行(2.09%安)などが売られた半面、BASF(1.67%高)やコベストロ(1.14%高)などが買われた。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。独連銀月報で「総合インフレ率はピークを越えた」との見方が示されると、インフレ見通しに楽観的な見方が広がり独国債に買いが入った。

(中村)
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