欧州マーケットダイジェスト・14日 株まちまち・金利上昇・円安・ドル高
(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.08円(14日15時時点比△1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.76円(△1.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0727ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:7953.85(前営業日比△6.25)
ドイツ株式指数(DAX):15380.56(▲16.78)
10年物英国債利回り:3.521%(△0.119%)
10年物独国債利回り:2.438%(△0.070%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.2% ▲1.6%
1月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%・改
失業保険申請件数 ▲1.29万件 ▲0.32万件・改
10-12月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.7%
1月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.7% ▲0.7%
10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.1%
前年同期比 1.9% 1.9%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇した。注目の1月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくは132.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、1月米CPIが総合・コアともに前年比で予想を上回ると、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識されてドル買いが進んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するローガン米ダラス連銀総裁が「必要であれば予想以上に長く利上げを続ける用意がある」「インフレ率が持続可能に2%へ低下するという証拠を確認するまで緩やかな利上げを継続する必要」と述べたことも相場の支援材料となり、2時30分過ぎに一時133.32円と1月6日以来の高値を付けた。
なお、米CPI発表直後には一時131.52円と日通し安値を付ける場面もあった。ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者のツイートなどを理由に、事前に強い数字が見込まれていただけに利食い売りなどが出たようだ。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州序盤はユーロ買い・ドル売りが目立ったものの、1月米CPIの上振れで米10年債利回りが一時3.7952%前後と1月3日以来の高水準を付けると全般ドル買いが優勢に。1時前に1.0707ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、ドル円と同様に米CPI発表直後にはドル売りが強まり、一時1.0803ドルと日通し高値を付ける場面があった。
・ユーロ円は底堅い動き。2時30分過ぎに一時142.95円まで値を上げた。日銀の次期総裁に起用される見通しとなった植田和男氏が先週、「当面は金融緩和を続ける必要がある」との認識を示したことで、金融緩和策の修正に対する警戒感が緩和しており、円売りが出やすい地合いとなった。
・次期日銀総裁の下での金融緩和修正が慎重に進むとの観測を背景に、ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時162.18円、豪ドル円は92.94円、NZドル円は84.42円、カナダドル円は99.81円、メキシコペソ円は7.20円まで値を上げた。
・ロンドン株式相場は小幅続伸し、史上最高値を更新した。前日の米株式相場の上昇が投資家心理の支えとなり、買いが先行。連日で最高値を更新した。ただ、この日の米国株が下落すると引けにかけて伸び悩んだ。BPやシェルなどエネルギー株が上昇したほか、アストラゼネカなど医薬品株の一角に買いが入った。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株高を受けて独株にも買いが先行したものの、1月米CPIの上振れでこの日の米国株が下落すると独株にも売りが出たため失速した。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(4.05%安)やザルトリウス(1.61%安)、リンデ(1.34%安)などが下げた半面、ドイツ銀行(1.60%高)やバイエル(1.53%高)などが上げた。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=133.08円(14日15時時点比△1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.76円(△1.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0727ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:7953.85(前営業日比△6.25)
ドイツ株式指数(DAX):15380.56(▲16.78)
10年物英国債利回り:3.521%(△0.119%)
10年物独国債利回り:2.438%(△0.070%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.2% ▲1.6%
1月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%・改
失業保険申請件数 ▲1.29万件 ▲0.32万件・改
10-12月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.7%
1月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.7% ▲0.7%
10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.1%
前年同期比 1.9% 1.9%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇した。注目の1月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくは132.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、1月米CPIが総合・コアともに前年比で予想を上回ると、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識されてドル買いが進んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するローガン米ダラス連銀総裁が「必要であれば予想以上に長く利上げを続ける用意がある」「インフレ率が持続可能に2%へ低下するという証拠を確認するまで緩やかな利上げを継続する必要」と述べたことも相場の支援材料となり、2時30分過ぎに一時133.32円と1月6日以来の高値を付けた。
なお、米CPI発表直後には一時131.52円と日通し安値を付ける場面もあった。ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者のツイートなどを理由に、事前に強い数字が見込まれていただけに利食い売りなどが出たようだ。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州序盤はユーロ買い・ドル売りが目立ったものの、1月米CPIの上振れで米10年債利回りが一時3.7952%前後と1月3日以来の高水準を付けると全般ドル買いが優勢に。1時前に1.0707ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、ドル円と同様に米CPI発表直後にはドル売りが強まり、一時1.0803ドルと日通し高値を付ける場面があった。
・ユーロ円は底堅い動き。2時30分過ぎに一時142.95円まで値を上げた。日銀の次期総裁に起用される見通しとなった植田和男氏が先週、「当面は金融緩和を続ける必要がある」との認識を示したことで、金融緩和策の修正に対する警戒感が緩和しており、円売りが出やすい地合いとなった。
・次期日銀総裁の下での金融緩和修正が慎重に進むとの観測を背景に、ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時162.18円、豪ドル円は92.94円、NZドル円は84.42円、カナダドル円は99.81円、メキシコペソ円は7.20円まで値を上げた。
・ロンドン株式相場は小幅続伸し、史上最高値を更新した。前日の米株式相場の上昇が投資家心理の支えとなり、買いが先行。連日で最高値を更新した。ただ、この日の米国株が下落すると引けにかけて伸び悩んだ。BPやシェルなどエネルギー株が上昇したほか、アストラゼネカなど医薬品株の一角に買いが入った。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株高を受けて独株にも買いが先行したものの、1月米CPIの上振れでこの日の米国株が下落すると独株にも売りが出たため失速した。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(4.05%安)やザルトリウス(1.61%安)、リンデ(1.34%安)などが下げた半面、ドイツ銀行(1.60%高)やバイエル(1.53%高)などが上げた。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)