NY株見通し-今週はインフレ指標や小売株などの決算に注目

 今週のNY市場は利上げ見通しを巡り引き続き経済指標や金融当局の姿勢が注目されるほか、ウォルマートなどの小売り株や半導体のエヌビディアの決算発表が焦点か。先週は米1月消費者物価指数(CPI)、米1月生産者物価指数(PPI)、1月小売売上高が軒並み予想を上回る強い結果となったほか、米連邦準備理事会(FRB)高官からも金融引き締めに積極的なタカ派発言が相次いだことで利上げの長期化見通しが強まった。昨年に大きく下落したナスダック総合が週間で上昇したものの、ダウ平均が小幅に3週続落し、S&P500も2週続落した。
 今週はFRBがインフレ指標として注目される1月個人消費支出(PCE)価格指数が24日に発表されるほか、0.25%の利上げが決定された2月FOMCの議事要旨が22日に公表され、物価動向や金融当局者のスタンスに注目が集まる。1月コアPCE価格指数は前年比で+4.3%と12月分の+4.4%から鈍化が見込まれているが、前月比では前月分の+0.3%から1月は+0.4%へと上昇が予想されている。企業決算はS&P500の約60銘柄が発表予定で、小売り大手のホーム・デポ、ウォルマート、半導体のエヌビディア、金融のバークシャー・ハサウェイなどの決算やガイダンスが注目される。

 今晩の経済指標は2月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、1月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にホーム・デポ、ウォルマート、メドトロニック、モルソン・クアーズ、引け後にリアルティ・インカム、ウィリアムズ・カンパニーズなどが発表予定。(執筆:2月21日、14:00)
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