NY株見通し-上値の重い展開か FRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は米1月卸売物価指数(PPI)や新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果となったことに加え、米連邦準備理事会(FRB)高官からもタカ派的発言が相次いだことで早期の利上げ打ち止め期待が後退。主要3指数はそろって1%超の反落となった。週初からでは、ナスダック総合が1.18%高とプラス圏を維持したものの、S&P500はほぼ変わらずとなり、ダウ平均は172ドル安(-0.51%)とマイナス圏に沈んだ。週末の取引となる今晩は利上げの長期化見通しや長期金利の上昇傾向が引き続き株式相場の上値圧迫要因となりそうだ。バーキン米リッチモンド連銀総裁やボウマンFRB理事の講演も予定されており、金融当局者の利上げを巡る発言にも要注目。

 今晩の米経済指標は1月輸入物価、1月景気先行指数など。企業決算は寄り前にセンターポイント・エナジー、ディアなどが発表予定。(執筆:2月17日、14:00)
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