NY株見通し-底堅い展開か FRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は小売り大手ターゲットが予想を下回る決算や弱い見通しを発表したことで小売株が軒並み下落し、主要3指数がそろって反落した。ダウ平均はディフェンシブ株の上昇が支えとなり小幅安にとどまったものの、ナスダック総合が1.54%安となり、S&P500も0.83%下落した。引け後の動きでは、半導体のエヌビディアが時間外で2超上昇。決算を発表したエヌビディアは時間外で1%超上昇。8-10月期の利益が予想を下回ったものの、売上高が予想を上回った。データセンター向けが好調だったことや、人工知能スーパーコンピュターの開発でマイクロソフトとの提携発表も好感された。シスコ・システムズも決算が好感され、時間外で4%超上昇した。米中間選挙では野党共和党が下院で過半数を奪取し議会のネジレが決定した。今晩の取引ではエヌビディアやシスコ・システムズの上昇が見込まれるほか、米議会がネジレ状態となったことによる財政支出抑制や新たな増税や規制への懸念の後退も支えに底堅い展開が期待できそうだ。経済指標では10月住宅着工件数が発表されるほか、米連邦準備理事会(FRB)高官も多数予定されており、金融政策を巡る要人発言にも要注目か。

 今晩の米経済指標は10月住宅着工件数、新規失業保険申請件数など。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、ジェファーソンFRB理事、ブラード米セントルイス連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁などの講演やディスカッション参加も予定されている。企業決算は引け後にアプライド・マテリアルズ、ロス・ストアーズなどが発表予定。(執筆:11月17日、14:00)
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