NY株見通し-堅調か 10月PPIなどの経済指標やFRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は堅調か。昨日はブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長が近い将来の利上げペース減速の可能性を示したことが支援となりおおむねプラス圏で推移したが、アマゾン・ドット・コムのレイオフ観測などをきっかけに利益確定売りが強まり、主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。引け後の動きでは著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの新規組み入れが好感された台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングADRが時間外で5%超上昇し、バークシャーの買い増しが好感されたパラマウント・グローバル(B)も時間外で4%超上昇した。今晩の取引では台湾セミコンダクターなどのバークシャーの取得銘柄の上昇によりセンチメントが改善することが期待される中、先行きの利上げ見通しを巡り、米10月生産者物価指数(PPI)などの経済指標やハーカー米フィラデルフィア連銀総裁などの米連邦準備理事会(FRB)高官の発言が焦点となりそうだ。米10月PPIは前年比+8.3%と9月分の+8.5%から低下が予想されており、先週の米10月消費者物価指数(CPI)に続いての伸び鈍化となれば、インフレのピークアウト見通しが一段と強まりそうだ。

 今晩の米経済指標は10月PPIのほか、11月NY連銀製造業業況指数など。要人発言は、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、バーFRB副議長(銀行監督担当)、クックFRB理事など。企業決算は寄り前にホーム・デポ、ターゲット、ウォルマート、引け後にアドバンス・オート・パーツが発表予定。(執筆:11月15日、14:00)
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