NY株見通し-底堅い展開か 1月PPIやFRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は米1月小売売上高が予想以上に強い結果となったことで、利上げの長期化懸念から軟調にスタートしたが、米国経済の底堅さが評価され、買い直された。ダウ平均は朝方に256ドル安まで下落したものの、38.78ドル高(+0.11%)と小幅ながらプラス圏で終了し、S&P500も0.78%安まで下落後、0.28%高で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.92%高で終了し、3日続伸となった。週初来では、ダウ平均が0.76%高、S&P500が1.40%高となり、ナスダック総合は3.01%高と大幅高ペースとなった。今晩の取引では過度な景気後退(リセッション)懸念の後退を背景に引き続き底堅い展開が期待されるが、物価動向を巡り米1月卸売物価指数(PPI)が注目されるほか、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言も多数予定されており、要人からのタカ派発言にも要警戒か。

 今晩の米経済指標は1月PPIのほか、1月住宅着工件数、新規失業保険申請件数  2月フィラデルフィア連銀業況指数など。要人発言は、メスター米クリーブランド連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、クックFRB理事など。企業決算は寄り前にパラマウント・グローバル、サザン、ハズブロ、引け後にアプライド・マテリアルズなどが発表予定。(執筆:2月16日、14:00)
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