NY株見通し-コアPCE価格指数などの経済指標や要人発言に注目

 今晩のNY市場は経済指標に注目。昨日は利上げの長期化が懸念されて下落する場面もあったが、好決算を発表したエヌビディアなどが大幅に上昇し、主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均は3日ぶりに反発し、S&P500も5日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合は2日続伸した。ただ、週初来ではダウ平均が672.78ドル安(-1.99%)と4週続落ペース、S&P500が1.64%安と3週続落ペースとなり、ナスダック総合は1.67%安の反落ペースとなった。引け後の動きでは、機体の不具合で787ドリームライナーの引き渡しを一時的に停止したボーイングが時間外で3%近く下落した。
 今晩の取引では金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される1月個人所得・個人消費支出 (PCE)や、寄り後に発表される2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、1月新築住宅販売件数などの経済指標に注目が集まる。1月個人所得は前月比+1.0%と12月の+0.2%から増加が見込まれ、同個人消費支出 (PCE)は12月の前月比-0.2%から1月は+1.3%に上昇が見込まれている。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目するコアPCE価格指数も12月の+0.3%から+0.4%に上昇が予想されており、強い結果となれば金融引き締めの長期化懸念が高まりそうだ。ジェファーソンFRB理事や、各地区連銀総裁の発言も多数予定されており、金融当局者からのタカ派的発言にも要警戒か。

 今晩の米経済指標は1月個人所得・個人消費支出 (PCE)・コアPCE価格指数、2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値、1月新築住宅販売件数など。要人発言はジェファーソンFRB理事、ウォラーFRB理事、メスター米クリーブランド連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁など。企業決算は寄り前にエバジー、バークシャー・ハサウェイなどが発表予定。(執筆:2月24日、14:00)
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