NY株見通し-今週は経済指標や終盤戦を迎えた4Q決算発表に注目

 今週のNY市場は経済指標や終盤戦を迎えた第4四半期決算発表が焦点か。先週は21日に発表された米2月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値が市場予想を上回る強い結果となったうえ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する24日発表の米1月個人消費支出(PCE)価格指数も市場予想を上回る伸びとなったことで利上げの長期化見通しが強まった。3月21-21日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では前回同様に0.25%の利上げが予想されているが、CMEのフェド・ウォッチが示す0.50%の利上げ確率は1カ月前の0.3%、前週末の18.1%から、先週末は27%に上昇した。早期の利上げ打ち止め期待や年内の利下げ転換期待が大きく後退し、市場は3月FOMCでの利上げ幅や、ターミナルレート(利上げの最終到達点)の見通しを巡り、経済指標やFRB高官の発言を睨んだ神経質な展開となりそうだ。今週の経済指標は3月1日に発表される2月ISM製造業PMI、3日発表の2月ISM非製造業PMIに注目が集まるほか、1月耐久財受注、2月消費者信頼感指数、12月ケース・シラー20住宅価格指数などが発表予定。決算発表はS&P500の約30銘柄が発表予定で、主要なものはターゲット、ロウズ、ダラー・ツリー、ベストバイ、コストコ・ホールセールなどの消費関連株のほか、ブロードコム、オキシデンタル・ペトロリアム、HP、セールスフォース、ヒューレット・パッカード・エンタープライズなど。

 今晩の経済指標・イベントは1月耐久財受注、1月中古住宅販売仮契約指数、ジェファーソンFRB理事発言など。企業決算は寄り前にバイアトリス、プログレッシブ・コープ、引け後にオキシデンタル・ペトロリアムなどが発表予定。(執筆:2月28日、14:00)
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