今日の株式見通し=堅調か 次回FOMCの大幅利上げに対する警戒が後退

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は341ドル高の33003ドルで取引を終えた。長期金利の上昇が嫌気されて序盤ではS&P500やナスダックは下げていたが、アトランタ連銀のボスティック総裁から次回のFOMCでは0.25%の利上げを支持するとの発言が出てきたことで、0.5%以上の大幅利上げに対する警戒が後退。中盤以降はリスク選好ムードが強まった。ダウ平均に関しては決算が好感されたセールスフォース・ドットコムの大幅高が貢献して、終日堅調に推移した。ドル円は足元136円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて185円高の27705円で取引を終えた。

 米国株の上昇を好感した買いが入ると予想する。米国の長期金利は上昇しているが、これを受けてもナスダックが上昇したことで、足元で敬遠されていたグロース株が見直されるだろう。ただ、ここからしばらくは次回FOMCの利上げ幅が0.25%か0.5%かで気を揉むことになりそうで、高くなったところではリスク回避の売りも出てくると思われる。CME225先物からは寄り付きから大きく上昇する展開が見込まれるが、場中は一段と上値を追っていくというよりは、横ばいもしくは値を消す可能性の方が高いと考える。日経平均の予想レンジは27550円-27750円

(小針)
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