ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、続伸
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は136.77円と前営業日NY終値(136.19円)と比べて58銭程度のドル高水準だった。10-12月期米単位労働コスト改定値が前期比年率3.2%と予想の1.6%を上回り、前週分の米新規失業保険申請件数が19.0万件と予想の19.5万件より強い内容だったことが伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。23時前に一時137.09円と昨年12月20日以来の高値を更新した。米10年債利回りは一時4.0893%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録した。
ただ、137円台では利食い売りや戻り売りなどが出たため、滞空時間は短かった。市場では「200日移動平均線が位置する137.27円付近が重要なレジスタンスとして意識されている」との声も聞かれ、136.55円付近まで下押しした。
タカ派とされるボスティック米アトランタ連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)による利上げの影響が本格的に発現するのは今春以降となる可能性がある」と述べたうえで、「この点が当面は0.25%の緩やかな利上げを行う根拠になる」と発言。市場では「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.50%に拡大する」との観測が浮上していただけに、この発言がドルの重しとなった面もあるようだ。
ユーロドルは反落。終値は1.0597ドルと前営業日NY終値(1.0668ドル)と比べて0.0071ドル程度のユーロ安水準だった。米労働市場の底堅さを示す指標が発表されると、FRBによる利上げが長期化するとの観測が改めて強まり、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。3時前に一時1.0577ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0565ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ボスティック総裁の発言で「今月のFOMCでの利上げ幅は警戒していたほど大きくならない」との見方が浮上したことも買い戻しを誘ったようだ。
ユーロ円は反落。終値は144.94円と前営業日NY終値(145.31円)と比べて37銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時145.57円と昨年12月20日以来の高値を付けたものの、同日の高値145.83円がレジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。ユーロドルの下落につれた売りも出て、一時144.77円と日通し安値を付けた。
本日の参考レンジ
ドル円:136.02円 - 137.09円
ユーロドル:1.0577ドル - 1.0673ドル
ユーロ円:144.77円 - 145.57円
(中村)
ただ、137円台では利食い売りや戻り売りなどが出たため、滞空時間は短かった。市場では「200日移動平均線が位置する137.27円付近が重要なレジスタンスとして意識されている」との声も聞かれ、136.55円付近まで下押しした。
タカ派とされるボスティック米アトランタ連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)による利上げの影響が本格的に発現するのは今春以降となる可能性がある」と述べたうえで、「この点が当面は0.25%の緩やかな利上げを行う根拠になる」と発言。市場では「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.50%に拡大する」との観測が浮上していただけに、この発言がドルの重しとなった面もあるようだ。
ユーロドルは反落。終値は1.0597ドルと前営業日NY終値(1.0668ドル)と比べて0.0071ドル程度のユーロ安水準だった。米労働市場の底堅さを示す指標が発表されると、FRBによる利上げが長期化するとの観測が改めて強まり、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。3時前に一時1.0577ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0565ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ボスティック総裁の発言で「今月のFOMCでの利上げ幅は警戒していたほど大きくならない」との見方が浮上したことも買い戻しを誘ったようだ。
ユーロ円は反落。終値は144.94円と前営業日NY終値(145.31円)と比べて37銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時145.57円と昨年12月20日以来の高値を付けたものの、同日の高値145.83円がレジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。ユーロドルの下落につれた売りも出て、一時144.77円と日通し安値を付けた。
本日の参考レンジ
ドル円:136.02円 - 137.09円
ユーロドル:1.0577ドル - 1.0673ドル
ユーロ円:144.77円 - 145.57円
(中村)