ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ドル円、小幅続落

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅続落。終値は136.17円と前営業日NY終値(136.19円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識される中、米10年債利回りが一時3.9806%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが先行。23時30分過ぎに一時136.92円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、2月米シカゴ購買部協会景気指数や2月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが分かると一転売りが優勢に。米10年債利回りが3.89%台まで低下したことも相場の重しとなり、一時135.74円と日通し安値を更新した。もっとも、引けにかけては136円台前半まで下げ渋った。

 ユーロドルは反落。終値は1.0576ドルと前営業日NY終値(1.0609ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ安水準だった。フランスとスペインの消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受けて欧州債利回りが上昇すると、NY勢もユーロ買いで参入。予想を下回る米経済指標が相次いだこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.0645ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、買い一巡後は次第に上値が重くなった。市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声も聞かれ、一時1.0574ドルと日通し安値を付けた。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は143.99円と前営業日NY終値(144.48円)と比べて49銭程度のユーロ安水準。ドル円やユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時145.47円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けたものの、月末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売りが出ると一転下落した。ドル円の失速も相場の重しとなり、3時過ぎには143.88円と日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:135.74円 - 136.92円
ユーロドル:1.0574ドル - 1.0645ドル
ユーロ円:143.88円 - 145.47円

(中村)
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