今日の株式見通し=軟調か 金融株が弱く米国株は大幅安

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は543ドル安の32254ドルで取引を終えた。新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、インフレ高進への警戒が和らいだことで買いが先行したが、早々に天井を打って下げに転じると、終盤にかけて売りが加速する展開。金融株のSVBファイナンシャル・グループが60%安と暴落しており、警戒売りが広がった。株安を受けて為替市場ではドル安・円高が進行。ドル円は足元136円10銭近辺で推移している。CME225先物(6月限)は円建てが大証日中終値と比べて370円安の28000円、ドル建てが300円安の28070円で取引を終えた。

 なお、3月は配当落ちの影響(250円程度とみられている)が大きく、6月限と3月限の水準には大きな開きがある。3月限は円建てが大証日中終値と比べて105円安の28265円、ドル建てが100円安の28270円で取引を終えた。

 米国株安を受けて売りに押される展開を予想する。米国で新たなリスクが浮上してきたことから、この影響を見極めたいとの見方が強まるだろう。本日は米国で2月雇用統計の発表があることから、余計にリスク回避の動きが出てきやすい。国内では日銀会合の結果が発表される。こちらは緩和維持が濃厚だが、何らかの修正・変更が出てきた場合には、市場は売りで反応することになると思われる。米国株安を受けて水準を切り下げて始まるも、売り一巡後は下げ渋り、ノーサプライズの日銀会合を受けてやや戻す展開がメーンシナリオ。ただし、政策修正の可能性がゼロではないため、予想レンジは下に広く取る。日経平均の予想レンジは28000円-28550円
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