NY株見通し-金融政策の見通しを巡り2月PPIなどの経済指標に注目

 今晩のNY市場は米2月PPIなどの経済指標に注目。昨日は足もとで大きく下落した地銀株が買い戻されたほか、米2月消費者物価指数(CPI)がおおむね予想通りに鈍化したことが好感され主要3指数がそろって大幅に上昇した。ダウ平均は336.26ドル高(+1.06%)と6日ぶりに反発し、S&P500も1.68%高と4日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合は2.14%高と大幅に2日続伸した。
 来週21-21日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、一時強まった0.50%の大幅利上げ見通しは後退したものの、CMEのフェド・ウォッチでは0.25%の利上げ確率が前日の65%から80%に上昇し、据え置きの確率は35%から20%に低下した。

 今晩の取引でも3月FOMCでの利上げ見通しや、利上げ打ち止め時期の見通しを巡り、寄り前に発表される米2月生産者物価指数(PPI)などの経済指標に注目する展開となりそうだ。米経済指標は2月PPIのほか、2月小売売上高、3月NY連銀製造業業況指数など。企業決算は引け後にアドビが発表予定。(執筆:3月15日、14:00)


(小針)
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