今日の株式見通し=軟調か 欧州で金融不安が高まる

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落し、ナスダックは上昇。ダウ平均は280ドル安の31874ドルで取引を終えた。スイスの金融大手クレディ・スイスの信用不安が高まり、欧州株が大幅安。これを受けて米国株も売りが先行し、ダウ平均は700ドル超下げる場面もあった。ただ、下値では買いが入り、売り一巡後は下げ幅を縮小。長期金利が大きく低下したことを手がかりにナスダックはプラス圏に浮上した。ドル円は足元133円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて560円安の26490円、ドル建てが480円安の26570円で取引を終えた。

 米国株は売り一辺倒ではなかったが、金融不安が米国だけでなく欧州にまで広がったことで、リスク回避の売りが優勢になると予想する。CME225先物からはスタートから27000円を割り込む展開も想定される。ここ数日の日本株は米国株と比べても弱い動きを見せることが多く、ナスダック高は支えにはならないだろう。買い手は委縮し売り手は勢いづくことで、場中も下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは26500円-27000円
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