今日の株式見通し=軟調か 米金融株安や円高進行が重荷

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落した一方、ナスダックは上昇。ダウ平均は90ドル安の31819ドルで取引を終えた。シリコンバレーバンクに続いてシグネチャー・バンクも経営破綻したことで金融株が派手に下げる展開。一方、次回FOMCでは利上げが見送られるとの観測が浮上し、この点は相場を下支えした。米長期金利は低下基調が続き、為替市場ではドル安・円高が進行。ドル円は足元133円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて490円安の27160円、ドル建てが415円安の27235円で取引を終えた。

 米国株は金融株以外は落ち着きを取り戻しつつあるものの、金融株は下げが深刻。新たに破たんした企業も出てきており、日本株は警戒ムードの強い地合いを予想する。FRBの利上げ見送り観測により、本日発表される米2月消費者物価指数に対する警戒は低下するが、それでも同指標が強かった場合には米株市場の混乱も予想される。円安が期待しづらくなったこともアゲインストの流れ。金融株は売りが続き、その他の銘柄は様子見となることで、全体としては下押し圧力の強い時間帯が続くだろう。日経平均の予想レンジは27450円-27650円
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