ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、さえない

 15日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはさえない。24時時点では1.0547ドルと22時時点(1.0556ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。経営不振が続くスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価急落を受けて、金融システム不安が再燃するとリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが優勢となった。22時30分前には一時1.0522ドルと1月6日以来の安値を付けた。なお、クレディ・スイスの株価は一時30%を超す急落となった。

 ドル円は下げ渋り。24時時点では132.95円と22時時点(132.67円)と比べて28銭程度のドル高水準だった。欧米株価の下落を背景にリスク・オフの円買いが入ったほか、米長期金利の低下に伴うドル売りが出て一時132.22円と約1カ月ぶりの安値を付けたものの、売り一巡後は下げ渋った。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響を受けて、23時30分前には133.27円まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は24時時点では140.23円と22時時点(140.04円)と比べて19銭程度のユーロ高水準だったが、22時過ぎには一時139.48円と約2カ月ぶりの安値を更新する場面があった。金融不安の再燃で欧米株価が軟調に推移する中、リスク回避の円買い・ユーロ売りが広がった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.22円 - 135.11円
ユーロドル:1.0522ドル - 1.0760ドル
ユーロ円:139.48円 - 144.96円

(中村)
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