NY株見通し-いったん反発か 経済指標は2月住宅着工件数、新規失業保険申請件数など

 今晩のNY市場は反発か。昨日は流動性懸念が高まったクレディ・スイスが急落したことで金融株や景気敏感株が売られをダウ平均とS&P500が反落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合はわずかながら3日続伸した。引け後の動きでは、市場予想を上回る決算を発表したアドビが時間外で5%超上昇し、クレディ・スイスはスイス国立銀行(中央銀行)に最大540億ドルの資金供給を受けると発表した。
 今晩の取引では過度な金融不安の後退を背景に買い戻しの動きが強まりそうだ。注目される来週21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが有力視されているが、米地銀2行の破綻や、クレディ・スイスの経営不安により政策金利が据え置かれる見通しも強まっており、過度な引き締めへの警戒感の後退も米国株の支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標は2月住宅着工件数、新規失業保険申請件数、3月フィラデルフィア連銀業況指数など欧州時間では欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。企業決算はダラー・ゼネラル、引け後にフェデックスなどが発表予定。(執筆:3月16日、14:00)
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