NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は3月ミシガン大期待インフレ率速報値など

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は米銀大手11行がファースト・リパブリック・バンクの支援策を発表したことなどが好感され主要3指数がそろって大幅反発した。足もとの金融不安により米連邦準備理事会(FRB)がタカ派色を弱めるとの見方も強まり、ハイテク株主体のナスダック総合は週初来で5.19%高となったほか、S&P500とダウ平均もそれぞれ週初から2.56%高、1.06%高となった。引け後の動きでは予想を上回る決算や通期見通し引き上げが好感されたフェデックスが時間外で12%近く急伸した。しかし、通常取引で10%上昇したファースト・リパブリック・バンクは時間外で17%安と再び売りが強まった。
 週末の取引となる今晩はフェデックスの上昇が期待されるものの、週初からの大幅高で利益確定売り圧力が強まることが予想されるほか、不安定な地銀株の動向をにらんで神経質な展開か。来週21-22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢も強まりそうだ。

 今晩の米経済指標は2月鉱工業生産、2月景気先行指数、3月ミシガン大消費者信頼感、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月17日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。