ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では132.07円と22時時点(132.28円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。前日に反発したスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価が再び下げたほか、大手銀行11行による支援が決まったファースト・リパブリック・バンクの株価が急落するなど、金融システム不安を巡る警戒感は根強く、リスク・オフの円買いが優勢となった。米ミシガン大学が発表した3月消費者態度指数(速報値)が63.4と予想の67.0を下回ったほか、併せて発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ったこともドル売りを促し、一時131.82円と日通し安値を更新した。
 なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は1年先が3.8%、5年先が2.8%と予想の4.1%と2.9%をいずれも下回った。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0633ドルと22時時点(1.0626ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに一時1.0612ドル付近まで下押ししたものの、オセアニア時間に付けた日通し安値1.0608ドルが目先サポートとして働くとじりじりと買い戻しが入った。米経済指標が予想を下回ったことも買い戻しを誘い、一時1.0644ドル付近まで下値を切り上げた。

 ユーロ円はさえない。24時時点では140.44円と22時時点(140.58円)と比べて14銭程度のユーロ安水準。金融システム不安を巡る警戒感が根強い中、欧米株価が軟調に推移するとリスク・オフの円買い・ユーロ売りが優勢となった。23時30分過ぎに一時140.16円と本日安値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.82円 - 133.76円
ユーロドル:1.0608ドル - 1.0670ドル
ユーロ円:140.16円 - 142.21円

(中村)
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