20日香港株=神経質な展開か、FOMC控え様子見ムード

 週明け20日の香港市場は神経質な展開か。世界的な金融システム不安への懸念が残るなか、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの先行きは不透明になっている。21-22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、結果を見極めたい投資家が積極的な売買を見送るだろう。決算など個別に材料の出た銘柄の物色が中心の相場になりそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の舜宇光学科技(02382)が2022年12月本決算を発表する。

 スイス金融機関最大手UBSは19日、同2位で経営危機に陥っていたクレディ・スイスの買収で合意した。また、FRBなど日米欧の6中央銀行は19日、中銀が協調して市場への米ドル供給を強化すると発表した。ただ、欧米で金融機関の連鎖破綻が続く可能性への警戒感は根強く、運用リスクを取りにくいと予想する。

 17日のNY株式相場はダウ平均が反落。米米地銀のファースト・リパブリック・バンクが再び急落したことで金融株を中心にリスク回避の売りが強まった。ハイテク株主体のナスダック総合は 5日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を下回って引けた。

(小針)
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