14日香港株=買い先行か、米インフレ懸念が後退 FOMC前に様子見も

 14日の香港市場は、米株高の流れを引き継ぎ買いが先行か。11月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化への警戒感が和らぐだろう。インフレ懸念の後退を背景に13日のNY債券市場で米長期金利が低下しており、香港市場でもハイテク株を中心に高PER銘柄が買われそうだ。

 ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。パウエルFRB議長がFOMC後(日本時間15日未明)に開く記者会見の内容を見極めたい投資家は、積極的な買いを手控えるとみられる。あすは中国国家統計局が11月の鉱工業生産などの主要経済指標を発表するとあって、次第に様子見ムードが強まると予想する。

 13日のNY株式相場は、ダウ平均が前日比0.3%高と続伸。米11月CPIの伸びが鈍化したことを好感し、大幅高でスタートしたが、ターミナルレート(利上げの最終到達地点)引き上げへの警戒感などから伸び悩んだ。ハイテク株主体のナスダック総合も1.01%高と続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、アリババ集団と同業のJDドットコム(09618)、電気自動車メーカーのBYD(01211)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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