今日の株式見通し=しっかりか 米国株は朝安後に切り返す

 東京市場はしっかりか。先週末の米国株は上昇。ダウ平均は132ドル高の32237ドルで取引を終えた。欧州で金融株が大きく下落しており、これを受けて軟調スタート。300ドル下げる場面もあった。しかし、欧州で下げが大きかったドイツ銀行が持ち直してきたことから切り返してプラスに転じると、高値圏で取引を終えた。ドル円は足元130円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて65円安の27115円、ドル建てが変わらずの27180円で取引を終えた。

 海外で連日金融株が不安定な動きとなる中、新たにドイツ銀行がクローズアップされてきた。この点は警戒材料となるが、欧米中銀も金融システムの混乱を招かないよう目を光らせている。米国株が下を試しながらも3指数がそろってプラスで終えたことから、売りが手控えられる格好で日本株は底堅く推移する展開を予想する。米国の長期金利は低下しており、グロース株には資金が向かいやすい。今週はIPOラッシュ週で、先週上場した銘柄も含めてIPO銘柄の売買は活況が見込まれる。金融株は買いづらいが、それ以外が物色されることで、指数は値を保つだろう。日経平均の予想レンジは27250円-27550円
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