今日の株式見通し=堅調か 金融不安が後退して米国株は大幅上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は371ドル高の32246ドルと大幅高となった。ECB理事会では0.5%の大幅利上げが決定され、これを受けて売りが先行した。しかし、足元で経営不安から株価が不安定となっているファースト・リパブリック・バンクに関して、大手行が支援を協議しているとの観測が伝わったことで買いが優勢に。さらに、大手銀行11行が同行に対して総額300億ドルを預金すると発表したことから、3指数とも高値圏で終了した。米長期金利は上昇。ドル円は足元133円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて275円高の27015円、ドル建てが365円高の27105円で取引を終えた。

 好材料が出てきて米国株が上昇したことから、日本株はこの動きを素直に好感する流れになると予想する。ECBの大幅利上げがグローバルマーケットの混乱につながらなかった点もポジティブ。日本株はきのうまでの動きはさえなかったが、きょうはある程度強い上昇が期待できる。ただ、週末でもあるため、高くなったところでは戻り売りも出てくるだろう。序盤で上を試しに行った後、ある程度のところで値動きが落ち着き、その後は様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは27200円-27400円
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