今日の株式見通し=堅調か 米国の金融不安が大きく後退

 東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇してナスダックが下落。ダウ平均は194ドル高の32432ドルで取引を終えた。経営破たんしたシリコンバレーバンクに関して、ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズによる買収が決まったことで、金融株が大幅高。金融不安が大きく後退してエネルギー株などにも強い買いが入った。一方、長期金利が上昇しており、これがハイテク株には売り材料となった。ドル円は足元131円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて55円高の27325円、ドル建てが120円高の27390円で取引を終えた。

 米国株は3指数の方向性がそろわなかったが、日本株にとっては米金融株の上昇が強い安心材料になるだろう。米長期金利の上昇もリスクオフムードを後退させる動きとしてポジティブに捉えられる可能性が高い。日本株は景気敏感株を中心に米金利上昇時に買われる銘柄が多いだけに、直近で悲観に傾いた分の修正で強い上昇が期待できる。日経平均はここ数日は27500円近辺では戻り売りに押されることが多かったが、きょうは売りが手控えられることで上を試しやすい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは27500円-27800円
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