ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ドル円、反落

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は130.89円と前営業日NY終値(131.57円)と比べて68銭程度のドル安水準だった。米長期金利が低下に転じたタイミングで円買い・ドル売りが先行すると一時本日安値となる130.41円まで下げたものの、前日の安値でもある130.41円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。3月米消費者信頼感指数や3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも相場の下支え要因となり、23時30分前には131.18円付近まで持ち直した。
 ただ、高く始まったダウ平均が130ドル超下落すると円買い・ドル売りが再び強まり、3時前には130.57円付近まで押し戻された。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0845ドルと前営業日NY終値(1.0798ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ高水準だった。欧米の金融システム不安が後退したことやユーロ圏経済の底堅さを背景に、欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの観測が高まりユーロ買い・ドル売りが進んだ。21時30分過ぎには一時1.0847ドルまで上げた。
 米経済指標が予想を上回ったことが伝わると1.0816ドル付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的。引けにかけては再び買いが優勢となり、5時前には1.0849ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は小反落。終値は141.94円と前営業日NY終値(142.07円)と比べて13銭程度のユーロ安水準。金融システムを巡る懸念が和らぐ中、欧州市場では142.15円の本日高値まで買われる場面があった。ただ、NY市場に限ればドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:130.41円 - 131.60円
ユーロドル:1.0796ドル - 1.0849ドル
ユーロ円:141.05円 - 142.15円

(中村)
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