ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩んだ。24時時点では132.70円と22時時点(132.77円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。欧米の金融システム不安や米景気減速に対する警戒感が和らぎ、世界的に株価が上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢になった。22時過ぎには一時132.97円と日通し高値を更新した。ただ、22日の高値133.00円が戻りの目処として意識されると伸び悩んだ。

 ユーロドルは高止まり。24時時点では1.0912ドルと22時時点(1.0910ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。予想を上回る3月独消費者物価指数(CPI)速報値をきっかけにユーロ買い・ドル売りが加速。22時30分前に一時1.0926ドルと日通し高値を付けた。ただ、23日の高値1.0930ドルがレジスタンスとして意識されるとひとまず上昇は一服した。

 ユーロ円は24時時点では144.81円と22時時点(144.85円)と比べて4銭程度のユーロ安水準だった。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、一時145.08円と10日以来の高値を付けた。ただ、ドル円が伸び悩むとユーロ円も若干上げ幅を縮めた。

 南アフリカランドは上昇した。南アフリカ準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.25%から7.75%に引き上げることを決めたと発表。市場の予想(0.25%)を上回る利上げ幅となったことでランドを買う動きが広がった。対ドルでは一時17.7612ランドと2月14日以来の高値を付けたほか、対円では7.48円と10日以来の高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.21円 - 132.97円
ユーロドル:1.0824ドル - 1.0926ドル
ユーロ円:143.14円 - 145.08円


(中村)
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