NY為替見通し=ドル円、135円大台では利食い売りが出やすいか

 時間外の米長期金利の上昇や、予想比上振れの英3月消費者物価指数(CPI)を背景としたポンド円のポンド買い・円売りで、ドル円に買い圧力が強まっているなか、一部報道で「4月の日銀金融政策決定会合でのYCC修正について、日銀内で慎重な意見が広がっている」と伝わったことも買いを後押し、一時3月10日以来の高値となる135.13円まで上昇した。

 足もとでは投資家のリスクオフ志向が和らぎ、日銀緩和策の早期修正思惑の後退などで、円売りが入りやすくなっている一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続の思惑が再燃し、ドル円は上値を試す動きとなっている。ただ、この材料を手がかりとした動きも一段落し、新規の手がかり待ちムードが広がり、ドル円は135円大台では底固めの動きより足もとでは利食い売りに押されやすいと想定される。

 本日のNYタイムでは米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される予定だが、目立った経済指標の発表はなく手がかりは限られ、ドル円は米長期金利や米株の動きを眺めながらの動きが想定される。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げを見込んだドル買い・円売りが一服し、FRBの年内利下げ思惑も根強いなか、ドル円は135円大台では伸び悩む展開を予想する。

・想定レンジ上限
 ドル円は本日これまでの高値135.13円や、52週移動平均線135.78円近辺が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は日足一目均衡表・雲の上限134.46円や本日これまでの安値133.96円が下値めど。

(金)
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