NY株見通し-今週は発表のピークを迎える第1四半期決算に注目

 今週のNY市場は発表がピークを迎える第1四半期決算に注目。先週はダウ平均が0.23%安と5週ぶりに反落し、S&P500が0.10%安、ナスダック総合も0.42%安とともに反落した。スタートした第1四半期決算発表が好悪まちまちとなる中、4月フィラデルフィア連銀業況指数などの経済指標が予想より弱い結果となり景気減速懸念が強まったほか、FRB高官からのタカ派的発言を受けて利上げの長期化見通しが強まったことも上値の圧迫要因となった。S&P500の11セクターは生活必需品、不動産、公益のディフェンシブ・セクターや決算が予想を上回った金融などが上昇した一方、決算が予想を下回ったAT&T、ネットフリックスなどの下落が重しとなったコミュニケーションや、原油安が嫌気されたエネルギーが大幅に下落した。
 今週は発表がピークを迎える第1四半期決算が焦点となりそうだ。S&P500採用の約170銘柄が発表予定で、コカ・コーラ、ファースト・リパブリック・バンク(以上24日)、ペプシコ、GE、GM、マクドナルド、3M、マイクロソフト、アルファベット、ビザ(以上25日)、アメリカン・タワー、ボーイング、メタ・プラットフォームズ(以上26日)、イーライリリー、メルク、キャタピラー、ギリアド・サイエンシズ、アマゾン・ドット・コム、インテル(以上27日)、シェブロン、エクソン・モービル(以上28日)などの決算やガイダンスが注目される。米経済指標は27日の1-3月期GDP速報値や28日の3月個人消費支出価格指数が注目されるほか、4月消費者信頼感指数、3月耐久財受注、4月ミシガン大 消費者信頼感指数・同期待インフレ率確報値や2月ケースシラー住宅価格指数、3月新築住宅販売件数、MBA住宅ローン申請指数、中古住宅販売仮契約指数などの住宅関連指標の発表も多い。

 今晩の経済指標は3月シカゴ連銀全米活動指数、4月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は寄り前にコカ・コーラ、NVR、引け後にブラウン・アンド・ブラウン、ケイデンス・デザイン、ファースト・リパブリック・バンクなどが発表予定。(執筆:4月24日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。