ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、小高い

 3日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は小高い。4時時点では135.46円と2時時点(135.38円)と比べ8銭程度のドル高水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通り0.25%の利上げを決定。声明で追加利上げ示唆の文言が削除されたとして、ドル円は134.84円まで下値を探る動きが先行した。しかし、さらに下値を探る動きにならず、135円台へ戻してパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見待ちの様相に。会見で、このところリスク回避を誘う材料となっていた銀行の状況に関して、「3月初旬から大幅に改善」などの発言も聞かれるなか、ドル円は135.70円付近まで切り返した。

 ユーロ円も戻す。4時時点では149.84円と2時時点(149.59円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の動向に連動して、クロス円も円安方向へ戻した。ユーロ円は一時149.98円前後と、150円回復をうかがう水準へ持ち直した。

 ユーロドルは底堅い。4時時点では1.1059ドルと2時時点(1.1046ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドルの戻りや、米金利水準の持ち直しはやや重し。しかし、銀行を取り巻く状況の改善などリスクセンチメントにとって明るい材料も散見され、ユーロ円が戻すなかユーロドルも下支えされた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:134.84円 - 136.63円
ユーロドル:1.0999ドル - 1.1091ドル
ユーロ円:149.32円 - 150.39円

(関口)
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