今日の株式見通し=上値の重い展開か 休場の間に米国株は乱高下

 東京市場は上値の重い展開か。東京市場が休場の間の米国株は、値動きの荒い展開。ダウ平均は4日まで4日続落となった一方、5日は大幅に上昇した。パックウエスト・バンコープなど地銀株が急落して金融システム不安が再燃。ただ、5日はその地銀株に見直し買いが入ったことや、決算が好感されたアップルの大幅高などから、リスクオフムードが和らいだ。5月FOMCでは大方の予想通り0.25%の利上げが決定されたが、パウエルFRB議長は早期の利下げ期待をけん制する姿勢を示した。ドル円は足元135円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて30円安の29100円、ドル建てが15円安の29115円で取引を終えた。

 ダウ平均は東京市場の休場直前の5月1日は34051ドルで、5日は33674ドル(546ドル高)で取引を終えた。連休中に水準を切り下げているが、CME225先物を見ると、日経平均は横ばい圏からのスタートが想定される。ダウ平均が下を試して鋭角的に切り返した格好となっており、下げ一服感が出てきていることが大きいと思われる。米地銀株も証券会社の投資判断引き上げがあって5日に急騰しており、金融不安もいったん落ち着いたように見える。

 ただ、連休中にヒヤッとする材料が出てきており、5日のダウ平均の大幅高がなければ、きょうの日経平均は大幅ギャップダウンスタートも想定されたという状況。基本的には強弱感が入り交じることで大きく水準は変化しないとみるものの、高くなったところでは目先の利益を確定する売りが出てくるだろう。指数は早い時間に高値をつけ、場中は伸び悩むと予想する。日経平均の予想レンジは28900円-29250円
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