NY為替見通し=4月米CPI次第、金利見通しに変化でるか

 本日ニューヨーク為替ではやはり、序盤に明らかになる4月米消費者物価指数(CPI)が注目される。同指数の5月分が6月13-14日の次回・米連邦公開市場委員会(FOMC)の初日に発表されるものの、物価基調を測るうえでも今回の数値は重要視されるだろう。

 4月CPI予想は前年比総合が5.0%と前回から横ばい。昨年6月の9.1%をピークに減速傾向が続いていたものの、ここで小休止が見込まれている。ただ前回同様に予想を下回り、久しぶりの4%台ともなれば、短期金融市場による秋以降の米利下げ見込みがかなり強まりそうだ。もっともCPI前月比が0.4%と前回0.1%から上昇予想であり、結果次第ではこの辺りが材料視されるかもしれない。

 なお昨日は、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「今年利下げする理由は見当たらない」や「追加利上げが適切な場合は、実施する」などと発言。インフレへの警戒感を緩めていない姿勢を示した。

 ほか、米債務上限問題に絡んだヘッドラインニュースには注視する必要があるだろう。上限引き上げに関するバイデン大統領とマッカーシー下院議長との会談に進展はなかった。12日の再協議が報じられているが、今後も与野党から互いをけん制する発言や、何かしらリークされた話が出てきそうだ。

想定レンジ上限
・ドル円は日足一目均衡表・転換線135.58円を念頭に、超えると2日から4日の下落幅の61.8%戻し136.14円。

想定レンジ下限
・ドル円は8日安値134.60円、その下は日足一目・基準線134.21円。


(小針)
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