ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、売り優勢

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は売り優勢。2時時点では137.79円と24時時点(138.52円)と比べて73銭程度のドル安水準だった。イエレン米財務長官が「銀行幹部らにさらに合併が必要な可能性を警告」と発言したことをきかっけに米金融システム不安が再燃。米債務上限をめぐる協議については「米共和党の交渉担当者が撤退し、交渉が行き詰まっている」との報道が伝わったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長から「政策金利をそれほど引き上げる必要がないかもしれない」との発言が伝わると米長期金利の急低下とともに売りが優勢に。一時137.43円まで売り込まれた。
 もっとも、昨日安値の137.29円が目先のサポートとして意識されると137.90円付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロドルは買い戻し。2時時点では1.0821ドルと24時時点(1.0786ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の一転低下に伴ってショートカバーが優勢となり、一時1.0826ドルと日通し高値を付けた。

 ユーロ円は2時時点では149.10円と24時時点(149.41円)と比べて31銭程度のユーロ安水準だった。米財務長官の発言でダウ平均が200ドル近く急落するにつれて148.72円まで下落した。ただ、株価が下げ渋ると149円台前半まで切り返した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:137.43円 - 138.73円
ユーロドル:1.0760ドル - 1.0826ドル
ユーロ円:148.72円 - 149.80円

(越後)
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