ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、年初来高値

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では138.62円と22時時点(138.29円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数の上振れや米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて全般ドル買いが優勢になると、一時138.64円と昨年11月30日以来の高値を更新した。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が底堅く推移したことも相場の支援材料。
 なお、「米共和党のマッカーシー下院議長は来週、下院で債務上限合意を討議する必要があるとの見解を示した」と伝わった。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0769ドルと22時時点(1.0790ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。米利上げ停止観測が後退する中、米長期金利の上昇とともにドル買いが進行。24時前に一時1.0767ドルと3月27日以来の安値を付けた。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、6月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げ確率が約38%まで上昇し、据え置きの確率が約62%まで低下した。

 ユーロ円は小高い。24時時点では149.28円と22時時点(149.22円)と比べて6銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時149.33円と本日高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.29円 - 138.64円
ユーロドル:1.0767ドル - 1.0848ドル
ユーロ円:148.77円 - 149.33円


(中村)
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