16日香港株=買い先行も上値重いか、米中関係の悪化懸念などで

 休場明け16日の香港市場は買いが先行するか。15日のNY株式相場は続伸。主要3指数がそろって取引時間中と終値の最高値を更新した。注目された米4月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことに加え、米4月小売売上高も前月比横ばいにとどまり年内の利下げ期待が一段と高まったことが株価の支援となった。

 一方、中国国務院(内閣に相当)が一部の省や政府機関に対し、不動産在庫問題の解決に向けて各地方政府が数百万戸の未販売物件を買い取ることについて意見の聞き取りを開始したと伝わったことはプラス材料。ただ、米政府が14日、中国製電気自動車(EV)などに最大100%の追加関税を課すと発表。これに対して中国商務省は「断固反対する」との報道官談話を出し、対抗措置を示唆しており、米中関係の悪化懸念が相場の重しとなりそうだ。また、あす17日には小売売上高や鉱工業生産など中国の主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードが広がる可能性もある。

 15日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やテンセント(00700)が香港終値を上回って引けた半面、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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