欧州外国為替市場概況・22時 加ドル円、弱含み

 21日の欧州外国為替市場で加ドル円は114.36円まで下値を広げた。4月カナダ消費者物価指数(CPI)は前月比+0.5%、前年比+2.7%でほぼ予想通りだったものの、カナダ中銀(BOC)が重視しているCPIトリムは前年比+2.9%、中央値は前年比+2.6%と4カ月連続で鈍化していたことで、6月のBOC金融政策決定会合での0.25%の利下げ観測が高まった。

 ドル円は底堅い。22時時点では156.24円と20時時点(156.22円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りは4.41%台で低迷したものの、複数の米連邦準備理事会(FRB)の発言を控えて156.20円台で下げ渋る展開となった。

 ユーロドルは上値が重い。22時時点では1.0857ドルと20時時点(1.0866ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。1.0850ドルと1.0875ドルのNYカットオプションの狭間で上値が重い展開が続いた。

 ユーロ円は22時時点では169.63円と20時時点(169.76円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルが弱含みに推移したことで、169.60円台で軟調に推移した。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.03円 - 156.55円
ユーロドル:1.0851ドル - 1.0875ドル
ユーロ円:169.50円 - 169.94円



(山下)
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