欧州マーケットダイジェスト・25日 株安・金利上昇・ドル高
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.90円(25日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.08円(△0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0727ドル(▲0.0012ドル)
FTSE100種総合株価指数:7570.87(前営業日比▲56.23)
ドイツ株式指数(DAX):15793.80(▲48.33)
10年物英国債利回り:4.374%(△0.160%)
10年物独国債利回り:2.522%(△0.050%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 ▲0.3% 0.0%
前年同期比 ▲0.5% ▲0.1%
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.2% 0.2%
6月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲24.2 ▲25.8・改
5月仏企業景況感指数 100 102
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米10年債利回りが3.72%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に139.19円付近まで下押しした。ただ、その後発表された1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると一転円売り・ドル買いが優勢に。米10年債利回りが3.7960%前後と3月10日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時139.96円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を更新した。
なお、金利スワップ市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの2会合で0.25%の追加利上げが実施されることを完全に織り込んだ。
・ポンドドルは頭が重かった。高インフレと高い金利水準が長期化するとの観測からポンド買いが先行し一時1.2387ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化観測から米金利が上昇しており、全般ドル買いが進んだ流れに沿った。2時過ぎには一時1.2308ドルと日通し安値を更新した。
なお、ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員は「英労働市場は依然として非常に逼迫している」「一段の利上げは排除できない」などと発言した。
・ユーロドルは弱含み。1-3月期独国内総生産(GDP)改定値が前期比▲0.3%と2期連続のマイナス成長となり、景気後退(リセッション)に陥ったことがユーロ売りを促した。FRBの金融引き締め長期化観測を背景に全般ドル買いが進んだ影響も受けて、一時1.0707ドルと3月21日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。
・ユーロ円は下値が堅かった。日本時間夕刻に一時149.36円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値149.30円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て一時150.16円と日通し高値を更新した。
・南アフリカランドは軟調。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.75%から8.25%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明で「ランドは一段安になる公算が大きい」との見解が示されるとランド売りが優勢に。対ドルでは一時19.7955ランドと史上最安値を付けた。対円では7.07円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日続落。米債務上限問題を巡る先行き不透明感から売りが先行。前日の4月英消費者物価指数(CPI)の上振れで、高インフレと金融引き締めによる英景気の後退懸念も引き続き意識された。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株に売りが集まったほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は4日続落。米債務上限問題を巡る先行き不透明感から売りが出たほか、1-3月期独GDP改定値が下方修正されたことが相場の重しとなった。個別ではドイツテレコム(2.76%安)やRWE(2.51%安)、インフィニオン・テクノロジーズ(1.87%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.90円(25日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.08円(△0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0727ドル(▲0.0012ドル)
FTSE100種総合株価指数:7570.87(前営業日比▲56.23)
ドイツ株式指数(DAX):15793.80(▲48.33)
10年物英国債利回り:4.374%(△0.160%)
10年物独国債利回り:2.522%(△0.050%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 ▲0.3% 0.0%
前年同期比 ▲0.5% ▲0.1%
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.2% 0.2%
6月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲24.2 ▲25.8・改
5月仏企業景況感指数 100 102
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米10年債利回りが3.72%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に139.19円付近まで下押しした。ただ、その後発表された1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると一転円売り・ドル買いが優勢に。米10年債利回りが3.7960%前後と3月10日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時139.96円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を更新した。
なお、金利スワップ市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの2会合で0.25%の追加利上げが実施されることを完全に織り込んだ。
・ポンドドルは頭が重かった。高インフレと高い金利水準が長期化するとの観測からポンド買いが先行し一時1.2387ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化観測から米金利が上昇しており、全般ドル買いが進んだ流れに沿った。2時過ぎには一時1.2308ドルと日通し安値を更新した。
なお、ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員は「英労働市場は依然として非常に逼迫している」「一段の利上げは排除できない」などと発言した。
・ユーロドルは弱含み。1-3月期独国内総生産(GDP)改定値が前期比▲0.3%と2期連続のマイナス成長となり、景気後退(リセッション)に陥ったことがユーロ売りを促した。FRBの金融引き締め長期化観測を背景に全般ドル買いが進んだ影響も受けて、一時1.0707ドルと3月21日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。
・ユーロ円は下値が堅かった。日本時間夕刻に一時149.36円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値149.30円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て一時150.16円と日通し高値を更新した。
・南アフリカランドは軟調。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.75%から8.25%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明で「ランドは一段安になる公算が大きい」との見解が示されるとランド売りが優勢に。対ドルでは一時19.7955ランドと史上最安値を付けた。対円では7.07円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日続落。米債務上限問題を巡る先行き不透明感から売りが先行。前日の4月英消費者物価指数(CPI)の上振れで、高インフレと金融引き締めによる英景気の後退懸念も引き続き意識された。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株に売りが集まったほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は4日続落。米債務上限問題を巡る先行き不透明感から売りが出たほか、1-3月期独GDP改定値が下方修正されたことが相場の重しとなった。個別ではドイツテレコム(2.76%安)やRWE(2.51%安)、インフィニオン・テクノロジーズ(1.87%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)