欧州マーケットダイジェスト・22日 株まちまち・金利上昇・円安
(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.46円(22日15時時点比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.78円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0818ドル(△0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7770.99(前営業日比△14.12)
ドイツ株式指数(DAX):16223.99(▲51.39)
10年物英国債利回り:4.063%(△0.067%)
10年物独国債利回り:2.458%(△0.030%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期スイス鉱工業生産
前年同期比 3.4% 5.9%・改
3月ユーロ圏建設支出
前月比 ▲2.4% 1.7%・改
前年比 ▲1.5% 2.1%・改
5月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲17.4 ▲17.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。米債務上限問題の行方を見極めたいとのムードが強く、しばらくは137円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると堅調に推移した。ブラード米セントルイス連銀総裁が「年内に政策金利をさらに0.50%引き上げる必要があるかも知れない」と述べたことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。23時前に一時138.66円まで値を上げた。
その後、「米国防総省(ペンタゴン)近くで大規模爆発が起こった」との一部報道が伝わると、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり一時138.01円付近まで下落したものの、ペンタゴン付近で爆発や火災が発生した事実はなく、SNS上で出回った虚偽のニュースだったことが明らかになると一転買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.7264%前後と3月13日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、1時過ぎには138.69円と日通し高値を更新した。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「6月のFOMCで利上げ、もしくは据え置きのいずれを支持するかは五分五分」との認識を示した。
・ユーロ円も底堅い動きだった。日本時間夕刻に一時148.88円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値148.84円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となると、23時前に一時149.92円と日通し高値を更新した。「ペンタゴン付近で大規模爆発」とのフェイクニュースが伝わると149.33円付近まで下押しする場面もあったが、下値は堅くすぐに持ち直した。
・ユーロドルは一進一退。米連邦債務の上限引き上げを巡る交渉の行方に注目が集まる中、積極的な取引は手掛けにくく、値動きは限定的だった。日本時間夕刻に一時1.0796ドルと日通し安値を付けたものの、21時30分過ぎには1.0831ドルと日通し高値を更新。ただ、0時30分前には本日安値である1.0796ドルまで押し戻された。
・ロンドン株式相場は3日続伸。アジア株や日本株の上昇を受けて英株にも買いが入ったものの、米債務上限問題を巡る懸念が相場の上値を抑えた。HSBCやバークレイズ、ロイズ・バンキング・グループなど金融株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。前週末に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。米債務上限引き上げを巡る交渉の行方を見極めたいとのムードも強く、買いが手控えられた面もあった。個別ではミュンヘン再保険(1.71%安)やコンチネンタル(1.58%安)、ブレンターク(1.44%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=138.46円(22日15時時点比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.78円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0818ドル(△0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7770.99(前営業日比△14.12)
ドイツ株式指数(DAX):16223.99(▲51.39)
10年物英国債利回り:4.063%(△0.067%)
10年物独国債利回り:2.458%(△0.030%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期スイス鉱工業生産
前年同期比 3.4% 5.9%・改
3月ユーロ圏建設支出
前月比 ▲2.4% 1.7%・改
前年比 ▲1.5% 2.1%・改
5月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲17.4 ▲17.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。米債務上限問題の行方を見極めたいとのムードが強く、しばらくは137円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると堅調に推移した。ブラード米セントルイス連銀総裁が「年内に政策金利をさらに0.50%引き上げる必要があるかも知れない」と述べたことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。23時前に一時138.66円まで値を上げた。
その後、「米国防総省(ペンタゴン)近くで大規模爆発が起こった」との一部報道が伝わると、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり一時138.01円付近まで下落したものの、ペンタゴン付近で爆発や火災が発生した事実はなく、SNS上で出回った虚偽のニュースだったことが明らかになると一転買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.7264%前後と3月13日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、1時過ぎには138.69円と日通し高値を更新した。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「6月のFOMCで利上げ、もしくは据え置きのいずれを支持するかは五分五分」との認識を示した。
・ユーロ円も底堅い動きだった。日本時間夕刻に一時148.88円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値148.84円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となると、23時前に一時149.92円と日通し高値を更新した。「ペンタゴン付近で大規模爆発」とのフェイクニュースが伝わると149.33円付近まで下押しする場面もあったが、下値は堅くすぐに持ち直した。
・ユーロドルは一進一退。米連邦債務の上限引き上げを巡る交渉の行方に注目が集まる中、積極的な取引は手掛けにくく、値動きは限定的だった。日本時間夕刻に一時1.0796ドルと日通し安値を付けたものの、21時30分過ぎには1.0831ドルと日通し高値を更新。ただ、0時30分前には本日安値である1.0796ドルまで押し戻された。
・ロンドン株式相場は3日続伸。アジア株や日本株の上昇を受けて英株にも買いが入ったものの、米債務上限問題を巡る懸念が相場の上値を抑えた。HSBCやバークレイズ、ロイズ・バンキング・グループなど金融株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。前週末に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。米債務上限引き上げを巡る交渉の行方を見極めたいとのムードも強く、買いが手控えられた面もあった。個別ではミュンヘン再保険(1.71%安)やコンチネンタル(1.58%安)、ブレンターク(1.44%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)