欧州マーケットダイジェスト・17日 株まちまち・円安
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=137.52円(17日15時時点比△0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.13円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0844ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:7723.23(前営業日比▲27.85)
ドイツ株式指数(DAX):15951.30(△53.37)
10年物英国債利回り:3.837%(△0.021%)
10年物独国債利回り:2.336%(▲0.017%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 7.0% 7.0%
4月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.6% 5.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。欧州勢やNY勢が参入した後も日経平均先物とともにドル円を買う動きが続いた。200日移動平均線が位置する137.07円を上抜けたことで、テクニカル的にも買いが入りやすく、24時30分過ぎに一時137.57円と日通し高値を更新した。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が上昇したことも相場の支援材料。ダウ平均は一時450ドル超上昇したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比480円高の3万0540円まで買われる場面があった。
ただ、2日の高値137.77円や年初来高値である3月8日の高値137.91円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。
・ユーロ円は堅調。バイデン米大統領が会見で「(債務上限交渉)合意に自信」「米国はデフォルト(債務不履行)に陥らないと確信」「合意に達するまで議論を続ける」「21日に記者会見を開く」などと述べたほか、米共和党のマッカーシー米下院議長が「最終的に米国がデフォルトに陥ることはない」「今週内の合意は実行可能」と明言すると、米債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株が大幅に上昇。投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。2時30分前には一時149.18円と日通し高値を更新した。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。日米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りが優勢となり、ポンド円は172.01円、豪ドル円は91.79円、NZドル円は86.18円、カナダドル円は102.38円、スイスフラン円は153.07円、メキシコペソ円は7.84円まで値を上げた。
・ユーロドルは下げ渋り。独長期金利が低下した一方、米長期金利が上昇すると欧米金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが進んだ。23時過ぎに一時1.0810ドルと4月3日以来の安値を付けた。ただ、節目の1.0800ドル手前では下げ止まった。ユーロ円の上昇につれた買いも入り、1.0849ドル付近まで下げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は続落。中国の景気回復ペースが鈍いとの見方が広がる中、香港株の急落が投資家心理を冷やした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値を下げたほか、素材株の一角に売りが出て相場を押し下げた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反発。日経平均株価が2021年9月以来となる3万円の大台を回復するなど、強い地合いを維持したことが好感されて独株にも買いが入った。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が上昇したことも相場の支援材料。個別ではシーメンス(2.55%高)やコベストロ(2.02%高)、エアバス(1.71%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が売られた一方、独国債が買われた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=137.52円(17日15時時点比△0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.13円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0844ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:7723.23(前営業日比▲27.85)
ドイツ株式指数(DAX):15951.30(△53.37)
10年物英国債利回り:3.837%(△0.021%)
10年物独国債利回り:2.336%(▲0.017%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 7.0% 7.0%
4月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.6% 5.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。欧州勢やNY勢が参入した後も日経平均先物とともにドル円を買う動きが続いた。200日移動平均線が位置する137.07円を上抜けたことで、テクニカル的にも買いが入りやすく、24時30分過ぎに一時137.57円と日通し高値を更新した。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が上昇したことも相場の支援材料。ダウ平均は一時450ドル超上昇したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比480円高の3万0540円まで買われる場面があった。
ただ、2日の高値137.77円や年初来高値である3月8日の高値137.91円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。
・ユーロ円は堅調。バイデン米大統領が会見で「(債務上限交渉)合意に自信」「米国はデフォルト(債務不履行)に陥らないと確信」「合意に達するまで議論を続ける」「21日に記者会見を開く」などと述べたほか、米共和党のマッカーシー米下院議長が「最終的に米国がデフォルトに陥ることはない」「今週内の合意は実行可能」と明言すると、米債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株が大幅に上昇。投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。2時30分前には一時149.18円と日通し高値を更新した。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。日米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りが優勢となり、ポンド円は172.01円、豪ドル円は91.79円、NZドル円は86.18円、カナダドル円は102.38円、スイスフラン円は153.07円、メキシコペソ円は7.84円まで値を上げた。
・ユーロドルは下げ渋り。独長期金利が低下した一方、米長期金利が上昇すると欧米金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが進んだ。23時過ぎに一時1.0810ドルと4月3日以来の安値を付けた。ただ、節目の1.0800ドル手前では下げ止まった。ユーロ円の上昇につれた買いも入り、1.0849ドル付近まで下げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は続落。中国の景気回復ペースが鈍いとの見方が広がる中、香港株の急落が投資家心理を冷やした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値を下げたほか、素材株の一角に売りが出て相場を押し下げた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反発。日経平均株価が2021年9月以来となる3万円の大台を回復するなど、強い地合いを維持したことが好感されて独株にも買いが入った。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が上昇したことも相場の支援材料。個別ではシーメンス(2.55%高)やコベストロ(2.02%高)、エアバス(1.71%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が売られた一方、独国債が買われた。
(中村)