欧州マーケットダイジェスト・16日 株安・ドル高
(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.38円(16日15時時点比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.21円(△0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0867ドル(▲0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:7751.08(前営業日比▲26.62)
ドイツ株式指数(DAX):15897.93(▲19.31)
10年物英国債利回り:3.816%(▲0.001%)
10年物独国債利回り:2.353%(△0.044%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英雇用統計
失業率 4.0% 3.9%
失業保険申請件数 4.67万件 2.65万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 3.9% 3.8%
5月独ZEW景況感指数 ▲10.7 4.1
5月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲9.4 6.4
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.1%
前年同期比 1.3% 1.3%
3月ユーロ圏貿易収支
季調済 170億ユーロの黒字 2億ユーロの赤字・改
季調前 256億ユーロの黒字 46億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。しばらくは135円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると底堅く推移した。4月米小売売上高が前月比0.4%増と予想の0.8%増を下回ったことが分かると一時135.69円と日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせしたものの、前日の安値135.59円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。その後発表された4月米鉱工業生産や5月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが活発化した。前日の高値136.32円や3日の高値136.63円を上抜けて一時136.68円まで上値を伸ばした。
メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は十分に制限された水準にない」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「インフレを引き下げるために必要なら一段の利上げを実施することに抵抗はない」と発言したこともドル買いを誘った。
・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、5月独ZEW景況感指数が▲10.7と予想の▲5.3を下回り、2022年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感から次第に売りが優勢となった。米経済指標の上振れで米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いがさらに強まり、一時1.0855ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの下落につれた売りが出た一方、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、2時前に一時148.50円と日通し高値を更新した。
・トルコリラは対ドルで19.73リラ台まで下落したほか、対円では6.88円付近まで売られた。14日の選挙結果を受けて金融緩和が今後も続くとの見方が強まる中、リラ売りが続いた。なお、市場では「28日の決選投票次第ではさらにリラ安が進む可能性がある」との声も聞かれた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。4月英雇用統計で失業率が予想より弱い内容となったことを受けて売りが優勢となった。その後、指数は上げに転じる場面もあったが戻りは鈍かった。BPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株が値下がりした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。5月独ZEW景況感指数が▲10.7と予想の▲5.3を下回り、22年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感から売りが出た。個別ではザランド(2.84%安)やアディダス(2.44%安)、シーメンス・ヘルシニアーズ(2.26%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が買われた一方、独国債が売られた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=136.38円(16日15時時点比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.21円(△0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0867ドル(▲0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:7751.08(前営業日比▲26.62)
ドイツ株式指数(DAX):15897.93(▲19.31)
10年物英国債利回り:3.816%(▲0.001%)
10年物独国債利回り:2.353%(△0.044%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英雇用統計
失業率 4.0% 3.9%
失業保険申請件数 4.67万件 2.65万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 3.9% 3.8%
5月独ZEW景況感指数 ▲10.7 4.1
5月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲9.4 6.4
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.1%
前年同期比 1.3% 1.3%
3月ユーロ圏貿易収支
季調済 170億ユーロの黒字 2億ユーロの赤字・改
季調前 256億ユーロの黒字 46億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。しばらくは135円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると底堅く推移した。4月米小売売上高が前月比0.4%増と予想の0.8%増を下回ったことが分かると一時135.69円と日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせしたものの、前日の安値135.59円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。その後発表された4月米鉱工業生産や5月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが活発化した。前日の高値136.32円や3日の高値136.63円を上抜けて一時136.68円まで上値を伸ばした。
メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は十分に制限された水準にない」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「インフレを引き下げるために必要なら一段の利上げを実施することに抵抗はない」と発言したこともドル買いを誘った。
・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、5月独ZEW景況感指数が▲10.7と予想の▲5.3を下回り、2022年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感から次第に売りが優勢となった。米経済指標の上振れで米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いがさらに強まり、一時1.0855ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの下落につれた売りが出た一方、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、2時前に一時148.50円と日通し高値を更新した。
・トルコリラは対ドルで19.73リラ台まで下落したほか、対円では6.88円付近まで売られた。14日の選挙結果を受けて金融緩和が今後も続くとの見方が強まる中、リラ売りが続いた。なお、市場では「28日の決選投票次第ではさらにリラ安が進む可能性がある」との声も聞かれた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。4月英雇用統計で失業率が予想より弱い内容となったことを受けて売りが優勢となった。その後、指数は上げに転じる場面もあったが戻りは鈍かった。BPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株が値下がりした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。5月独ZEW景況感指数が▲10.7と予想の▲5.3を下回り、22年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感から売りが出た。個別ではザランド(2.84%安)やアディダス(2.44%安)、シーメンス・ヘルシニアーズ(2.26%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が買われた一方、独国債が売られた。
(中村)