欧州マーケットダイジェスト・19日 株高・ドル失速・円買い戻し
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=137.80円(19日15時時点比▲0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.09円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0051ドル)
FTSE100種総合株価指数:7756.87(前営業日比△14.57)
ドイツ株式指数(DAX):16275.38(△112.02)
10年物英国債利回り:3.996%(△0.039%)
10年物独国債利回り:2.428%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独生産者物価指数(PPI)
前月比 0.3% ▲1.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米債務上限をめぐる協議の行方に楽観的な見方が広がる中、米長期金利の上昇基調が継続すると、22時30分前に一時138.65円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値138.73円や前日に付けた年初来高値138.75円がレジスタンスとして働くと失速した。
米債務上限をめぐる協議について「米共和党の交渉担当者が突然退席し、交渉が行き詰まっている」との報道が伝わると、米国株相場の失速とともにリスク回避の円買い・ドル売りが優勢に。イエレン米財務長官が銀行幹部らに「一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性がある」と警告したことも投資家心理の悪化につながり、0時30分過ぎに一時137.43円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値137.29円や200日移動平均線が位置する137.10円がサポートとして働くと137.93円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは底堅い動き。4月独生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことをきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「政策金利は依然として持続的に高水準である必要がある」と発言すると、ECBの利上げ継続観測が改めて意識されて一時1.0823ドルまで上昇した。シュナーベルECB専務理事も「金利についてまだやるべきことがある」「金利を十分に景気抑制的な水準にする」などと語った。
米長期金利の指標である米10年債利回りが一時3.7186%前後と約2カ月ぶりの高水準を付けると1.0782ドル付近まで伸び悩んだものの、米債務上限問題をめぐる交渉が難航していると伝わると再びユーロ買い・ドル売りが優勢に。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「信用不安を考慮すると、政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と発言したこともドル売りを促し、一時1.0829ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は荒い値動き。ECBの利上げ継続観測が改めて意識されると一時149.80円と日通し高値を付けたものの、米債務上限交渉が一時中断したと伝わると米国株の失速とともにリスク回避の円買いが優勢に。0時30分過ぎに148.72円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は米株価の下げ渋りとともに149.24円付近まで買い戻された。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米株高や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。バークレイズやロイズ・バンキング・グループなど金融株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。前日の米株高や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが優勢となった。個別ではメルク(3.16%高)やポルシェ(2.87%高)、ミュンヘン再保険(2.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=137.80円(19日15時時点比▲0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.09円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0051ドル)
FTSE100種総合株価指数:7756.87(前営業日比△14.57)
ドイツ株式指数(DAX):16275.38(△112.02)
10年物英国債利回り:3.996%(△0.039%)
10年物独国債利回り:2.428%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独生産者物価指数(PPI)
前月比 0.3% ▲1.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米債務上限をめぐる協議の行方に楽観的な見方が広がる中、米長期金利の上昇基調が継続すると、22時30分前に一時138.65円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値138.73円や前日に付けた年初来高値138.75円がレジスタンスとして働くと失速した。
米債務上限をめぐる協議について「米共和党の交渉担当者が突然退席し、交渉が行き詰まっている」との報道が伝わると、米国株相場の失速とともにリスク回避の円買い・ドル売りが優勢に。イエレン米財務長官が銀行幹部らに「一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性がある」と警告したことも投資家心理の悪化につながり、0時30分過ぎに一時137.43円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値137.29円や200日移動平均線が位置する137.10円がサポートとして働くと137.93円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは底堅い動き。4月独生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことをきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「政策金利は依然として持続的に高水準である必要がある」と発言すると、ECBの利上げ継続観測が改めて意識されて一時1.0823ドルまで上昇した。シュナーベルECB専務理事も「金利についてまだやるべきことがある」「金利を十分に景気抑制的な水準にする」などと語った。
米長期金利の指標である米10年債利回りが一時3.7186%前後と約2カ月ぶりの高水準を付けると1.0782ドル付近まで伸び悩んだものの、米債務上限問題をめぐる交渉が難航していると伝わると再びユーロ買い・ドル売りが優勢に。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「信用不安を考慮すると、政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と発言したこともドル売りを促し、一時1.0829ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は荒い値動き。ECBの利上げ継続観測が改めて意識されると一時149.80円と日通し高値を付けたものの、米債務上限交渉が一時中断したと伝わると米国株の失速とともにリスク回避の円買いが優勢に。0時30分過ぎに148.72円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は米株価の下げ渋りとともに149.24円付近まで買い戻された。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米株高や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。バークレイズやロイズ・バンキング・グループなど金融株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。前日の米株高や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが優勢となった。個別ではメルク(3.16%高)やポルシェ(2.87%高)、ミュンヘン再保険(2.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
(中村)