欧州マーケットダイジェスト・23日 株安・金利上昇・ユーロ安
(23日終値:24日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.53円(23日15時時点比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.31円(▲0.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0778ドル(▲0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7762.95(前営業日比▲8.04)
ドイツ株式指数(DAX):16152.86(▲71.13)
10年物英国債利回り:4.158%(△0.094%)
10年物独国債利回り:2.469%(△0.010%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月仏製造業PMI速報値 46.1 45.6
5月仏サービス部門PMI速報値 52.8 54.6
5月独製造業PMI速報値 42.9 44.5
5月独サービス部門PMI速報値 57.8 56.0
5月ユーロ圏製造業PMI速報値 44.6 45.8
5月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 55.9 56.2
3月ユーロ圏経常収支(季調済)312億ユーロの黒字 245億ユーロの黒字・改
5月英製造業PMI速報値 46.9 47.8
5月英サービス部門PMI速報値 55.1 55.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。5月ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。米10年債利回りが一時3.7572%前後と3月10日以来の高水準を更新すると全般ドル買いが優勢となり、一時1.0760ドルと19日の安値に面合わせした。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレ率が高止まりした場合、追加利上げが必要となる可能性」と述べたこともドル買いを促した。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「ECBの金利は十分に制限的な水準に達する見通し」「ECBは金利を必要な限り制限的な水準で維持する」などと述べたが、相場の反応は限られた。
・ドル円は底堅い。ナイト・セッションの日経平均先物が300円下げたことでリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。17時30分前に一時138.24円と日通し安値を更新した。ただ、米10年債利回りが上昇すると一転買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて全般ドル買いが強まると、一時138.91円と昨年11月30日以来約半年ぶりの高値を更新した。
もっとも、節目の139.00円に接近した場面では戻り売りなどが出たため伸び悩んだ。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重しとなり、138.29円付近まで下押しする場面があった。
・ユーロ円は軟調。5月ユーロ圏製造業PMIが予想を下回り、3年ぶりの低水準となったことを受けてユーロ売りが出たほか、欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買いが入り、21時前に一時149.11円と日通し安値を更新した。その後の戻りも149.56円付近にとどまった。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。日本や中国などアジア株相場の下落を受けて売りが先行。米債務上限問題への警戒感から時間外のダウ先物が下落したことも相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカなど医薬品株が軟調に推移した。
・フランクフルト株式相場は続落。日本や中国などアジア株相場の下落を受けて売りが先行。米債務上限問題への警戒感から時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。5月独製造業PMI速報値が予想を下回ったことも投資家心理の悪化につながった。個別ではラインメタル(3.57%安)やザランド(2.43%安)、MTUエアロ・エンジンズ(2.39%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=138.53円(23日15時時点比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.31円(▲0.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0778ドル(▲0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7762.95(前営業日比▲8.04)
ドイツ株式指数(DAX):16152.86(▲71.13)
10年物英国債利回り:4.158%(△0.094%)
10年物独国債利回り:2.469%(△0.010%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月仏製造業PMI速報値 46.1 45.6
5月仏サービス部門PMI速報値 52.8 54.6
5月独製造業PMI速報値 42.9 44.5
5月独サービス部門PMI速報値 57.8 56.0
5月ユーロ圏製造業PMI速報値 44.6 45.8
5月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 55.9 56.2
3月ユーロ圏経常収支(季調済)312億ユーロの黒字 245億ユーロの黒字・改
5月英製造業PMI速報値 46.9 47.8
5月英サービス部門PMI速報値 55.1 55.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。5月ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。米10年債利回りが一時3.7572%前後と3月10日以来の高水準を更新すると全般ドル買いが優勢となり、一時1.0760ドルと19日の安値に面合わせした。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレ率が高止まりした場合、追加利上げが必要となる可能性」と述べたこともドル買いを促した。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「ECBの金利は十分に制限的な水準に達する見通し」「ECBは金利を必要な限り制限的な水準で維持する」などと述べたが、相場の反応は限られた。
・ドル円は底堅い。ナイト・セッションの日経平均先物が300円下げたことでリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。17時30分前に一時138.24円と日通し安値を更新した。ただ、米10年債利回りが上昇すると一転買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて全般ドル買いが強まると、一時138.91円と昨年11月30日以来約半年ぶりの高値を更新した。
もっとも、節目の139.00円に接近した場面では戻り売りなどが出たため伸び悩んだ。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重しとなり、138.29円付近まで下押しする場面があった。
・ユーロ円は軟調。5月ユーロ圏製造業PMIが予想を下回り、3年ぶりの低水準となったことを受けてユーロ売りが出たほか、欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買いが入り、21時前に一時149.11円と日通し安値を更新した。その後の戻りも149.56円付近にとどまった。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。日本や中国などアジア株相場の下落を受けて売りが先行。米債務上限問題への警戒感から時間外のダウ先物が下落したことも相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカなど医薬品株が軟調に推移した。
・フランクフルト株式相場は続落。日本や中国などアジア株相場の下落を受けて売りが先行。米債務上限問題への警戒感から時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。5月独製造業PMI速報値が予想を下回ったことも投資家心理の悪化につながった。個別ではラインメタル(3.57%安)やザランド(2.43%安)、MTUエアロ・エンジンズ(2.39%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)