欧州マーケットダイジェスト・8日 株小動き・金利上昇・ユーロ安

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.89円(8日15時時点比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.58円(▲0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1015ドル(▲0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):15952.83(前営業日比▲8.19)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.319%(△0.028%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
3月独鉱工業生産
前月比                ▲3.4%     2.1%・改
前年比                1.8%      0.7%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。米10年債利回りが3.51%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行すると、21時過ぎに一時135.23円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値135.30円付近がレジスタンスとして意識されると失速した。米債務上限問題を巡る懸念からダウ平均が一時120ドル超下落したことも相場の重しとなり、一時134.66円付近まで下押しした。米連邦準備理事会(FRB)が本日公表する上級貸出担当者調査(SLOOS)を前にポジション調整目的の売りも出た。

・ユーロドルは頭が重い。18時前に一時1.1054ドルと日通し高値を付けたものの、ユーロ円やユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落につれた売りが出ると一時1.1010ドルと本日安値を付けた。

・ポンドドルは一時1.2669ドルと昨年4月以来の高値を付けた。英中銀(BOE)による利上げ継続観測を背景にポンド買いが優勢となった。なお、11日のBOE金融政策委員会(MPC)では0.25%の利上げが予想されており、その後も利上げを継続するとの見方が大勢だ。

・ユーロ円は日本時間夕刻に一時149.27円と本日高値を付けたものの、NYの取引時間帯に入ると弱含んだ。米国株相場の下落を背景にリスク回避的な円買い・ユーロ売りが入ると、24時前に一時148.46円と日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は英国王戴冠式記念のため休場となった。

・フランクフルト株式相場は小反落。前週末の米国株や本日の中国株の上昇を受けて買いが先行したものの、引けにかけて失速した。本日の米国株の下落や3月独鉱工業生産の下振れなどが相場の重しとなった。個別ではメルク(2.51%安)やミュンヘン再保険(2.31%安)、ポルシェ(1.52%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。