欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利低下・円高・ユーロ安
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.09円(5日15時時点比▲0.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.81円(▲1.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0900ドル(▲0.0057ドル)
FTSE100種総合株価指数:7662.94(前営業日比△28.42)
ドイツ株式指数(DAX):15520.17(▲83.30)
10年物英国債利回り:3.428%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.182%(▲0.067%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独製造業新規受注
前月比 4.8% 0.5%・改
前年比 ▲5.7% ▲12.0%・改
2月仏鉱工業生産
前月比 1.2% ▲1.4%・改
3月仏サービス部門PMI改定値 53.9 55.5
3月独サービス部門PMI改定値 53.7 53.9
3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 55.0 55.6
3月英サービス部門PMI改定値 52.9 52.8
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標である米10年債利回りが3.37%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。19時30分過ぎに一時131.78円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値131.84円を上抜けることは出来なかった。
NY市場に入ると、3月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が14.5万人増と予想の20.0万人増を下回り、3月米ISM非製造業指数が51.2と予想の54.5を下回ったことが伝わり、米金利の低下とともに円買い・ドル売りが活発化した。23時過ぎに一時130.64円と日通し安値を更新した。
もっとも、一時は3.2627%前後と昨年9月12日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.31%台まで低下幅を縮めるとドル円にも買い戻しが入り、131円台前半まで下げ渋った。
・ユーロドルはさえない。低調な米経済指標が相次いだことで米景気の先行き懸念が高まると、ユーロ買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時1.0967ドル付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0970ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ドイツやフランスなど欧州の主要株価指数が下落し、投資家が運用リスクを取りにくい雰囲気が広がるとユーロ売り・ドル買いが優勢となり、3時前に1.0891ドルと日通し安値を更新した。独・仏・ユーロ圏の3月サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことも相場の重し。
・ユーロ円は軟調だった。欧州の3月サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことで全般ユーロ売りが進行。米景気減速への懸念も投資家心理の悪化につながり、リスク・オフの円買いも入った。24時過ぎに一時142.68円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は162.78円、豪ドル円は87.64円、NZドル円は82.53円、カナダドル円は97.10円、スイスフラン円は144.46円、南アフリカランド円は7.25円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は反発。米景気減速への懸念が投資家心理の重荷となったものの、ディフェンシブセクターへの買いが相場を下支えした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりしたほか、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が上げた。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られた。
・フランクフルト株式相場は反落。米景気減速への懸念が投資家心理の悪化につながり、株売りを促した。3月独サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことも相場の重し。個別ではラインメタル(7.12%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(5.47%安)、コンチネンタル(5.15%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.09円(5日15時時点比▲0.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.81円(▲1.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0900ドル(▲0.0057ドル)
FTSE100種総合株価指数:7662.94(前営業日比△28.42)
ドイツ株式指数(DAX):15520.17(▲83.30)
10年物英国債利回り:3.428%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.182%(▲0.067%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独製造業新規受注
前月比 4.8% 0.5%・改
前年比 ▲5.7% ▲12.0%・改
2月仏鉱工業生産
前月比 1.2% ▲1.4%・改
3月仏サービス部門PMI改定値 53.9 55.5
3月独サービス部門PMI改定値 53.7 53.9
3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 55.0 55.6
3月英サービス部門PMI改定値 52.9 52.8
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標である米10年債利回りが3.37%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。19時30分過ぎに一時131.78円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値131.84円を上抜けることは出来なかった。
NY市場に入ると、3月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が14.5万人増と予想の20.0万人増を下回り、3月米ISM非製造業指数が51.2と予想の54.5を下回ったことが伝わり、米金利の低下とともに円買い・ドル売りが活発化した。23時過ぎに一時130.64円と日通し安値を更新した。
もっとも、一時は3.2627%前後と昨年9月12日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.31%台まで低下幅を縮めるとドル円にも買い戻しが入り、131円台前半まで下げ渋った。
・ユーロドルはさえない。低調な米経済指標が相次いだことで米景気の先行き懸念が高まると、ユーロ買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時1.0967ドル付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0970ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ドイツやフランスなど欧州の主要株価指数が下落し、投資家が運用リスクを取りにくい雰囲気が広がるとユーロ売り・ドル買いが優勢となり、3時前に1.0891ドルと日通し安値を更新した。独・仏・ユーロ圏の3月サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことも相場の重し。
・ユーロ円は軟調だった。欧州の3月サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことで全般ユーロ売りが進行。米景気減速への懸念も投資家心理の悪化につながり、リスク・オフの円買いも入った。24時過ぎに一時142.68円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は162.78円、豪ドル円は87.64円、NZドル円は82.53円、カナダドル円は97.10円、スイスフラン円は144.46円、南アフリカランド円は7.25円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は反発。米景気減速への懸念が投資家心理の重荷となったものの、ディフェンシブセクターへの買いが相場を下支えした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりしたほか、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が上げた。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られた。
・フランクフルト株式相場は反落。米景気減速への懸念が投資家心理の悪化につながり、株売りを促した。3月独サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことも相場の重し。個別ではラインメタル(7.12%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(5.47%安)、コンチネンタル(5.15%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)