欧州マーケットダイジェスト・28日 株高・金利上昇・ユーロ高
(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=130.62円(28日15時時点比▲0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.55円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7484.25(前営業日比△12.48)
ドイツ株式指数(DAX):15142.02(△14.34)
10年物英国債利回り:3.456%(△0.090%)
10年物独国債利回り:2.290%(△0.063%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月仏企業景況感指数 103 104・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。金融システムを巡る過度な不安が後退したことやユーロ圏経済の底堅さを背景に、欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの観測が高まりユーロ買い・ドル売りが進んだ。米連邦準備理事会(FRB)に比べて、ECBの利上げ余地が大きいとの見方からユーロ買い・ドル売りが入った面もある。21時30分過ぎには一時1.0847ドルと日通し高値を更新した。
ただ、NY市場に入ると徐々に上値が重くなり、一時1.0816ドル付近まで下押しした。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、3月米消費者信頼感指数や3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことが相場の重しとなった。
・ドル円は一進一退。過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受けて円売り・ドル買いが先行すると一時131.29円付近まで値を上げたものの、米長期金利が低下したタイミングで円買い・ドル売りが入ると一時本日安値となる130.41円まで下げた。
ただ、前日の安値でもある130.41円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米経済指標が予想を上回ったことも相場の下支え要因となり、23時30分前には131.18円付近まで持ち直した。
もっとも、NY午後に入りダウ平均が130ドル超下落すると円買い・ドル売りが再び強まった。3時前には130.57円付近まで下押ししている。
・ポンドドルはしっかり。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「英国のインフレは極めて高過ぎる」「インフレが持続するならばさらなる引き締めが必要」と述べたことが引き続き意識されて、ポンド買い・ドル売りが優勢となった。24時30分過ぎには一時1.2349ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は高値もみ合い。金融システムを巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場が上昇して始まるとリスクオンの円売り・ユーロ買いが先行。17時前に一時142.15円と本日高値を付けた。ただ、そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は続伸。過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受けて、投資家心理が改善すると買いが入った。ただ、時間外のダウ先物が伸び悩むと、上げ幅を縮めた。原油相場の上昇でBPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が堅調だった。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。金融システムを巡る懸念がやや後退し、地合いは改善したものの、積極的に上値を試す展開にはならなかった。個別ではハイデルベルグセメント(2.04%高)やシーメンス・エナジー(1.89%高)、コンチネンタル(1.70%高)などの上昇が目立った。半面、ボノビア(6.03%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(3.13%安)などは下げた。前日に大幅反発したドイツ銀行(1.58%安)も売られた。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ長期化が意識されて独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=130.62円(28日15時時点比▲0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.55円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7484.25(前営業日比△12.48)
ドイツ株式指数(DAX):15142.02(△14.34)
10年物英国債利回り:3.456%(△0.090%)
10年物独国債利回り:2.290%(△0.063%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月仏企業景況感指数 103 104・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。金融システムを巡る過度な不安が後退したことやユーロ圏経済の底堅さを背景に、欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの観測が高まりユーロ買い・ドル売りが進んだ。米連邦準備理事会(FRB)に比べて、ECBの利上げ余地が大きいとの見方からユーロ買い・ドル売りが入った面もある。21時30分過ぎには一時1.0847ドルと日通し高値を更新した。
ただ、NY市場に入ると徐々に上値が重くなり、一時1.0816ドル付近まで下押しした。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、3月米消費者信頼感指数や3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことが相場の重しとなった。
・ドル円は一進一退。過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受けて円売り・ドル買いが先行すると一時131.29円付近まで値を上げたものの、米長期金利が低下したタイミングで円買い・ドル売りが入ると一時本日安値となる130.41円まで下げた。
ただ、前日の安値でもある130.41円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米経済指標が予想を上回ったことも相場の下支え要因となり、23時30分前には131.18円付近まで持ち直した。
もっとも、NY午後に入りダウ平均が130ドル超下落すると円買い・ドル売りが再び強まった。3時前には130.57円付近まで下押ししている。
・ポンドドルはしっかり。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「英国のインフレは極めて高過ぎる」「インフレが持続するならばさらなる引き締めが必要」と述べたことが引き続き意識されて、ポンド買い・ドル売りが優勢となった。24時30分過ぎには一時1.2349ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は高値もみ合い。金融システムを巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場が上昇して始まるとリスクオンの円売り・ユーロ買いが先行。17時前に一時142.15円と本日高値を付けた。ただ、そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は続伸。過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受けて、投資家心理が改善すると買いが入った。ただ、時間外のダウ先物が伸び悩むと、上げ幅を縮めた。原油相場の上昇でBPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が堅調だった。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。金融システムを巡る懸念がやや後退し、地合いは改善したものの、積極的に上値を試す展開にはならなかった。個別ではハイデルベルグセメント(2.04%高)やシーメンス・エナジー(1.89%高)、コンチネンタル(1.70%高)などの上昇が目立った。半面、ボノビア(6.03%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(3.13%安)などは下げた。前日に大幅反発したドイツ銀行(1.58%安)も売られた。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ長期化が意識されて独国債に売りが出た。
(中村)