欧州マーケットダイジェスト・24日 株安・金利低下・ユーロ安
(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=130.69円(24日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.65円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0761ドル(▲0.0072ドル)
FTSE100種総合株価指数:7405.45(前営業日比▲94.15)
ドイツ株式指数(DAX):14957.23(▲253.16)
10年物英国債利回り:3.283%(▲0.077%)
10年物独国債利回り:2.129%(▲0.066%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 1.2% 0.9%・改
前年比 ▲3.5% ▲5.2%・改
2月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 1.5% 0.9%・改
前年比 ▲3.3% ▲5.4%・改
3月仏製造業PMI速報値 47.7 47.4
3月仏サービス部門PMI速報値 55.5 53.1
3月独製造業PMI速報値 44.4 46.3
3月独サービス部門PMI速報値 53.9 50.9
3月ユーロ圏製造業PMI速報値 47.1 48.5
3月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 55.6 52.7
3月英製造業PMI速報値 48.0 49.3
3月英サービス部門PMI速報値 52.8 53.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。「一部の社債を早期に償還する」と発表したドイツの金融大手ドイツ銀行の株価が一時14%超急落したほか、「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」との報道で、両行の株価が大幅に下落。金融不安が再び広がり、リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。時間外のダウ先物や欧州株相場の下落も相場の重しとなり、19時過ぎに一時129.64円と2月3日以来の安値を付けた。
ただ、NY市場に入ると一転買い戻しが優勢となった。一時3.2799%前後と昨年9月13日以来約半年ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.39%台まで戻したことでドル円にも買い戻しが入った。3月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、130.90円付近まで値を上げた。一時は300ドル超下落したダウ平均が上げに転じたことで、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも円売り・ドル買いを誘った。
・ユーロドルは下落。クレディ・スイスの救済買収後も世界的な金融システムへの不安が拭えず、銀行株中心に欧州株が下落。投資家のリスク回避姿勢が強まり、ユーロ売り・ドル買いが進んだ。20時過ぎには一時1.0713ドルと日通し安値を更新した。ただ、NY市場に入ると、ダウ平均の持ち直しなどもあり、1.0768ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は下値が堅い。欧州銀行の経営不安で株価が急落するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行し、19時過ぎに一時139.07円と日通し安値を更新した。ただ、NY時間に入ると140.85円付近まで下げ渋った。ドル円が底堅く推移した影響を受けた。
・ロンドン株式相場は続落。信用不安の拡大や景気悪化による収益の落ち込みへの警戒からHSBCやバークレイズなど銀行株に売りが出た。「米司法省がウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」との報道やドイツ銀行の急落なども投資家心理の悪化につながった。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株も売られた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」と伝わり、両社株が大幅に下落したほか、ドイツ銀行の経営状況を巡る懸念も高まり、同行の株価が一時14%急落。市場では再び金融不安が広がり、他の銘柄にも売りが波及した。なお、フランスの株価指数は1.74%安、スペインは1.98%安、イタリアは2.23%安となった。
・欧州債券相場は上昇。金融システム不安を巡る警戒感は根強く、相対的に安全資産とされる独国債に買いが集まった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=130.69円(24日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.65円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0761ドル(▲0.0072ドル)
FTSE100種総合株価指数:7405.45(前営業日比▲94.15)
ドイツ株式指数(DAX):14957.23(▲253.16)
10年物英国債利回り:3.283%(▲0.077%)
10年物独国債利回り:2.129%(▲0.066%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 1.2% 0.9%・改
前年比 ▲3.5% ▲5.2%・改
2月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 1.5% 0.9%・改
前年比 ▲3.3% ▲5.4%・改
3月仏製造業PMI速報値 47.7 47.4
3月仏サービス部門PMI速報値 55.5 53.1
3月独製造業PMI速報値 44.4 46.3
3月独サービス部門PMI速報値 53.9 50.9
3月ユーロ圏製造業PMI速報値 47.1 48.5
3月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 55.6 52.7
3月英製造業PMI速報値 48.0 49.3
3月英サービス部門PMI速報値 52.8 53.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。「一部の社債を早期に償還する」と発表したドイツの金融大手ドイツ銀行の株価が一時14%超急落したほか、「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」との報道で、両行の株価が大幅に下落。金融不安が再び広がり、リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。時間外のダウ先物や欧州株相場の下落も相場の重しとなり、19時過ぎに一時129.64円と2月3日以来の安値を付けた。
ただ、NY市場に入ると一転買い戻しが優勢となった。一時3.2799%前後と昨年9月13日以来約半年ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.39%台まで戻したことでドル円にも買い戻しが入った。3月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、130.90円付近まで値を上げた。一時は300ドル超下落したダウ平均が上げに転じたことで、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも円売り・ドル買いを誘った。
・ユーロドルは下落。クレディ・スイスの救済買収後も世界的な金融システムへの不安が拭えず、銀行株中心に欧州株が下落。投資家のリスク回避姿勢が強まり、ユーロ売り・ドル買いが進んだ。20時過ぎには一時1.0713ドルと日通し安値を更新した。ただ、NY市場に入ると、ダウ平均の持ち直しなどもあり、1.0768ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は下値が堅い。欧州銀行の経営不安で株価が急落するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行し、19時過ぎに一時139.07円と日通し安値を更新した。ただ、NY時間に入ると140.85円付近まで下げ渋った。ドル円が底堅く推移した影響を受けた。
・ロンドン株式相場は続落。信用不安の拡大や景気悪化による収益の落ち込みへの警戒からHSBCやバークレイズなど銀行株に売りが出た。「米司法省がウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」との報道やドイツ銀行の急落なども投資家心理の悪化につながった。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株も売られた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」と伝わり、両社株が大幅に下落したほか、ドイツ銀行の経営状況を巡る懸念も高まり、同行の株価が一時14%急落。市場では再び金融不安が広がり、他の銘柄にも売りが波及した。なお、フランスの株価指数は1.74%安、スペインは1.98%安、イタリアは2.23%安となった。
・欧州債券相場は上昇。金融システム不安を巡る警戒感は根強く、相対的に安全資産とされる独国債に買いが集まった。
(中村)