欧州マーケットダイジェスト・31日 株高・金利低下・ユーロ安
(31日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=132.94円(31日15時時点比▲0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.28円(▲0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0853ドル(▲0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:7631.74(前営業日比△11.31)
ドイツ株式指数(DAX):15628.84(△106.44)
10年物英国債利回り:3.490%(▲0.028%)
10年物独国債利回り:2.292%(▲0.082%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期英国内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.0%
前年同期比 0.6% 0.4%
10-12月期英経常収支 25億ポンドの赤字 127億ポンドの赤字・改
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 6.9% 8.5%
3月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.7% 5.6%
2月ユーロ圏失業率 6.6% 6.6%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。時間外の米10年債利回りが3.58%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。東京時間の高値133.51円を上抜けて一時133.59円まで上値を伸ばした。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE)デフレーターが総合・コアともに予想を下回ったことを受けて、全般ドル売りが出やすい地合いとなった。
月末・四半期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、一時133.31円付近まで持ち直す場面もあったが、フィキシング通過後は再び弱含んだ。1時30分前には132.72円付近まで下押しした。
・ユーロドルはさえない。3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が前月から鈍化し、予想を下回ったことが分かると、インフレへの過度な懸念が和らいだ。欧州中央銀行(ECB)が想定以上の利上げを迫られるとの観測が後退し、ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。
NY市場に入ると、米インフレの鈍化傾向を示す指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったものの、月末・四半期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0848ドルと日通し安値を更新した。
なお、ビルロワドガロー仏中銀総裁はユーロ圏インフレ統計発表後に「ECBは利上げサイクルの大半を完了したが、まだ小幅な利上げの余地がある可能性」などと発言した。
・ユーロ円は頭が重かった。東京市場では一時145.67円と年初来高値を付けたものの、欧米市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。ドル円の失速やユーロドルの下落につれた売りも出て、1時30分前に一時144.17円と本日安値を更新した。
・南アフリカランドは堅調。南アフリカ準備銀行(SARB)が前日に0.50%の利上げに踏み切ったことを受けて、本日もランドを買う動きが継続した。予想は0.25%の利上げだった。対ドルでは一時17.6993ランドと2月14日以来の高値を付けたほか、対円では7.52円と3日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸。米欧の金融システム不安の後退を背景に、この日も買いが継続した。本日のアジア株が上昇したことも相場の支援材料となった。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出ると伸び悩んだ。アストラゼネカやGSKなど医薬品株が値上がりした一方、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は5日続伸。欧米の金融システム不安が一段と和らぎ、買い安心感が広がった。米国株相場の上昇も相場の追い風となり、引けにかけて上げ幅を広げた。個別ではアディダス(5.02%高)やザランド(2.15%高)、フレゼニウス(1.84%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。3月ユーロ圏HICP速報値が予想を下回り、インフレへの過度な懸念が和らいだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=132.94円(31日15時時点比▲0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.28円(▲0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0853ドル(▲0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:7631.74(前営業日比△11.31)
ドイツ株式指数(DAX):15628.84(△106.44)
10年物英国債利回り:3.490%(▲0.028%)
10年物独国債利回り:2.292%(▲0.082%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期英国内総生産(GDP)改定値
前期比 0.1% 0.0%
前年同期比 0.6% 0.4%
10-12月期英経常収支 25億ポンドの赤字 127億ポンドの赤字・改
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 6.9% 8.5%
3月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.7% 5.6%
2月ユーロ圏失業率 6.6% 6.6%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。時間外の米10年債利回りが3.58%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。東京時間の高値133.51円を上抜けて一時133.59円まで上値を伸ばした。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE)デフレーターが総合・コアともに予想を下回ったことを受けて、全般ドル売りが出やすい地合いとなった。
月末・四半期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、一時133.31円付近まで持ち直す場面もあったが、フィキシング通過後は再び弱含んだ。1時30分前には132.72円付近まで下押しした。
・ユーロドルはさえない。3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が前月から鈍化し、予想を下回ったことが分かると、インフレへの過度な懸念が和らいだ。欧州中央銀行(ECB)が想定以上の利上げを迫られるとの観測が後退し、ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。
NY市場に入ると、米インフレの鈍化傾向を示す指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったものの、月末・四半期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0848ドルと日通し安値を更新した。
なお、ビルロワドガロー仏中銀総裁はユーロ圏インフレ統計発表後に「ECBは利上げサイクルの大半を完了したが、まだ小幅な利上げの余地がある可能性」などと発言した。
・ユーロ円は頭が重かった。東京市場では一時145.67円と年初来高値を付けたものの、欧米市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。ドル円の失速やユーロドルの下落につれた売りも出て、1時30分前に一時144.17円と本日安値を更新した。
・南アフリカランドは堅調。南アフリカ準備銀行(SARB)が前日に0.50%の利上げに踏み切ったことを受けて、本日もランドを買う動きが継続した。予想は0.25%の利上げだった。対ドルでは一時17.6993ランドと2月14日以来の高値を付けたほか、対円では7.52円と3日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸。米欧の金融システム不安の後退を背景に、この日も買いが継続した。本日のアジア株が上昇したことも相場の支援材料となった。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出ると伸び悩んだ。アストラゼネカやGSKなど医薬品株が値上がりした一方、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は5日続伸。欧米の金融システム不安が一段と和らぎ、買い安心感が広がった。米国株相場の上昇も相場の追い風となり、引けにかけて上げ幅を広げた。個別ではアディダス(5.02%高)やザランド(2.15%高)、フレゼニウス(1.84%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。3月ユーロ圏HICP速報値が予想を下回り、インフレへの過度な懸念が和らいだ。
(中村)